内容説明
国際化人間がつづる、話の宝石箱。日本人は世界で40人に1人。だが太陽の色を赤いと見ているのはその1人だけか―。文化の異なる海外での長い体験を、機知とユーモアをまじえて、描き出す文明批評。
目次
1 くにと民族と(太陽の色;フルシチョフの手;ナポリ民謡;三色旗;ゲルマンVSラテン;IEAとランツケ博士;フランス料理・イタリア料理)
2 ベル・エポック(ものの言い方;エスペラントの夢;ガリレオの論法;ベル・エポック映画版;コロンブスの勘ちがい;キリスト三十三歳;マジェランの世界一周;カミカゼ)
3 ことばいろいろ(ふかとさめ;クオ・バディス;メリケンとオロシヤ;ネーフィ;ミル・ペルドーネス;ビクトリア;ハウスとカーサ;「摩擦」の「解消」;“英語帝国主義”)
4 イタリアこぼれ話(イタリアの南と北と;アモーレ・カンターレ;パパガロ;オノーレとマフィア;「甘い生活」と「苦い米」;ムッソリーニの遺産)