内容説明
ヨーロッパ文明史に視座を据えた、ロレンスの思想的本質と主要作品の綿密克明な解明。著者の「近代世界における人間の運命」三部作の、長く未発表のままになっていた主著の公刊。文明の破局から人類蘇生への、ロレンスの深い洞察と果敢な思想の冒険は、いよいよ強い切迫感をもってわれわれ現代人に迫る。
目次
序章 原初的自然と「プラトン的=キリスト教的観念論」
第1章 初期作品群―「観念的苛めつけ」と主題の展開
第2章 『王冠』―歴史把握と聖霊・三位一体論
第3章 『虹』―解釈と分析
第4章 『恋する女たち』―解釈と分析
結び 二十世紀的地平の彼方へ
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