内容説明
栄光ある孤立を堅守してきたタルホの“宇宙文学”。星について、天体について、無限について、生と死について…。闇の彼方への思考を強靱に展開し、先駆者から錬金術の時代を経て現代の先鋭の成果に至る「天文学史」を考察しつつ自らのコスモスを現前する。詩的な香り高い文章でつづった魅力あふれる本書は、閉ざされた現下の文学を解き放ち、未来への眺望をひらく“一番星”となるであろう。
目次
緒言 彼らはいかにあったか
第1部 ド・ジッター宇宙模型
第2部 ハッブル=ヒューメーソン速度距離関係
附録 ロバチェフスキー空間を施りて