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出版社内容情報
佐竹直子[サタケナオコ]
リカバリーを生きる人々[リカバリーヲイキルヒトビト]
内容説明
病気はどこから来たのか―。体験を読み、思いを馳せ、理解に近づく。“引き金”から見えてくる統合失調症の世界。
目次
第1章 統合失調症と生活障害
第2章 発症のトリガー明日へのリカバリー(仕事や育児による「過労」;一人暮らし、進学など「環境の変化」;学校や職場での「いじめ」;母親との関係、育ち方など「家族関係」;生来の「性格・気質」;詩、インタビュー、マンガ)
第3章 統合失調症の早期発見、再発予防のために
著者等紹介
佐竹直子[サタケナオコ]
国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター病院、精神科医。千葉大学医学部附属病院、成田赤十字病院、銚子市立総合病院勤務の後、ブリティッシュコロンビア大学に地域精神医療の臨床研究員として1年間留学。帰国後、千葉病院を経て、国府台病院に勤務。日本初のACT(包括型地域生活支援プログラム)チームである「訪問看護ステーションACT‐J」の一員として活動。2014年4月より、国立精神・神経医療研究センター病院に勤務。東日本大震災の被災地支援にも早期から取り組み、数か月おきに宮城県石巻市を中心に被災者のメンタルケア訪問を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hiroki Nishizumi
4
正直よく分からないところもあるが、他人事ではないかも知れないと思うと恐ろしい。2019/11/06
moe
3
統合失調症の体験記はたくさんありますが、この本はその発症のきっかけとなったことを中心に書かれています。統合失調症というとどうしても異常な言動や様子に目がいきがちですが、こうして発症前の生活やその経緯を読むと、100人に一人がなるというありふれた病気であることが実感としてわかります。 ところどころに入る作者である精神科医の話もわかりやすいです。 2018/02/01
takao
2
ふむ2023/08/12
まめお~
2
26人の統合失調症当事者(リカバリーを生きる人々)が、自分の発症の引き金(トリガー)となった事柄、出来事を語っている。何が発症に関係するかを「過労」「環境の変化」「いじめ」等の5つに分けているのがまずわかりやすいと思う。こういったところを突き詰めていけば、発症をなんとか抑えるとか、発症しても早期に治療を開始できるとか・・につながるのではないかと思う。 みなさん生きづらさやしんどさを抱えながらも懸命に生きているということが広く知られたらいいな。兄とそっくりな人もいたな。2018/03/28
ᚹγअәc0̸א
0
・皆様それぞれ膾いvisioingをご体験で、高吸引力表現が多く有難い。勤務先の自動車会社(たぶんM)のリコール隠しを告発し、同社からの報復いじめが発症トリガとなったケースが印象的。「自分がいかに価値のない人間だったか」を反省させるため、自動筆記で遺書(宛先個別)を4通書かせられる人権侵害エピソードは、M社風を良顕。 ・程好ドライな自嘲的冗句が随所に光るのも嬉。--はじめに診断名です。統合失調症と統合失調感情障害とADHDとASDとHSPとパーソナリティ障害と広汎性発達障害と薬物依存症です。