内容説明
人は誰もが壊れる。自分の意思とは無関係に壊れてしまうのだ。それが認知症を考えるときに一番大事な入口なんだ。介護・福祉の応援サイト「けあサポ」の人気ブログ「和田行男の婆さんとともに」から産まれたメッセージの数々。
目次
恋するキモチ
専門性が矛盾の種
生きること放棄
パチンコおばちゃん
婆さんの“こころ模様”に学ぶ
婆さんへの手紙
フロク “安心して”認知症になれる?
著者等紹介
和田行男[ワダユキオ]
高知県生まれ。1987年、国鉄の電車修理工から福祉の世界へ大転身。特別養護老人ホームなどを経験したのち97年、東京都で初めてとなる「グループホームこもれび」の施設長に。現在は(株)大起エンゼルヘルプでグループホーム・デイ・認知症デイ・ショートステイ・特定施設・小規模多機能型居宅介護を統括。東京都地域密着型サービス事業者連絡協議会代表としても活躍。2003年に書き下ろした『大逆転の痴呆ケア』(中央法規)が大ブレイク。現在、認知症ケアの新地に種まく情報誌『りんくる』(中央法規)にて連載中。介護・福祉の応援サイト「けあサポ」のブログ「和田行男の婆さんとともに」も好評(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みやもと
1
和田さんて、独特な言い回しで、おもしろい。前作の「大逆転の痴呆ケア」の後に見た。いろいろな、エピソードが集められてて、おもしろい。ネコのエピソードは、わかりやすくて、自分もそれだけ、一生懸命できていたか、考えさせられた。2012/07/13
シータθ
1
図書館でお借りした本ですが、何度もマーカーを引きたくなるような文脈に出会いました。「介護職が人を生きていくことを支援する職人であるとするなら、僕らはその人を知るための技をいっぱい身につけていかなければならない。その技を教えてくれるのは、まさに目の前にいる婆さん(認知症のある状態の人)その人であり、婆さんに学んだことは婆さんに返す。」本文より2012/01/13
MtnyCkk214
0
「一般な人の姿で生きているあなた自身が、あなたの願いとは裏腹に認知症の主人公となり、一般な人の姿で生きていけなくなるのだ。 それが認知症を考えるとき、語るときに一番大事な入口なんだということを決して忘れてはならない。」2023/06/01