内容説明
『未知との遭遇』から10年、新たな奥川ワールドの扉が開く!援助者とクライアントの間では、何が起こっているのか。クライアンとを「理解する」とはどういうことなのか。臨床実践家はどのような過程を経て熟成していくのか。30有余年の実践のなかで培われた「暗黙の知」を細密な「ことば」で描き出す。
目次
序 「相互交流」を基盤として実践される対人援助
第1部 対人援助の構図―相談者と援助者が置かれている状況の理解(援助者が置かれている状況の全体像を概観する;クライアントが生きている世界に添った理解のために;援助者である自分と自分が置かれている状況を把握し、理解できていること;相互交流のしくみを理解するために)
第2部 身体化のための実際的な枠組み―図2「臨床実践家が身体にたたきこまなければならない枠組みと組み立て」(図2の提示と読み取り方および全体像;図2を構成している各枠組みの概要;図3「ケアを必要としているクライアントに対するアセスメントの視点」)
第3部 臨床実践家としての熟成(臨床実践家としての私は、何を熟成させていくか;臨床実践家の身体化の過程と経験;臨床実践家の熟成過程;臨床実践事例を自己検証するための一方法)
著者等紹介
奥川幸子[オクガワサチコ]
対人援助職トレーナー・フリーランス。1972年3月東京学芸大学聾教育科卒業。同年4月より東京都養育院附属病院(現・東京都老人医療センター)で24年間、老人医療の場で医療ソーシャルワーカーとして勤務。金沢大学医療技術短期大学部および立教大学社会学部非常勤講師として教鞭もとる。また、作家の遠藤周作氏が提唱した「病院ボランティア―患者の話を聴く―」の組織化を手伝い、研修を担当。現在はメンバーが自主的に会を運営し、さまざまな病院でのボランティア活動を行なっている。「遠藤ボランティアグループ」顧問。1984年からグループスーパーヴィジョンを始め、毎月1回「奥川グループスーパーヴィジョン」として仲間同士が互いに支えあい高めあうグループに発展した。同時期より時間が許す範囲で、個人スーパーヴィジョンも引き受けてきた。1997年より、さまざまな対人援助職に対するスーパーヴィジョン(個人とグループ対象)と研修会の講師(講義と演習)を中心に活動中。1994年より現在まで「弁護力強化病院連絡協議会(現・日本療養病床協会)ソーシャルワーカー部会顧問」。他に国際医療福祉大学大学院乃木坂スクール講師、日本社会事業大学専門職大学院および学習院大学社会学部非常勤講師、小平市及び東大和市ケアプラン指導員など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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