内容説明
車いすの脇に載せた人工呼吸器を装着し、常に2人以上の介護人を付き従え、ある時は国会へ陳情に、ある時は海外の国際学会に、さらにはSMAPのコンサートにと日々飛び回るALS患者・橋本みさお。一見、破天荒な彼女を突き動かしているのは、ALS患者のおかれた悲惨さへの悲しみか、無策な制度・政策への怒りか、これからの医療・福祉への期待か、それともただのわがままか。1人の人間としてALSを生きる、日本ALS協会会長・橋本みさおの半世をつづる。
目次
序章 橋本みさお、ALSを生きる
第1章 空飛ぶALS
第2章 生い立ち・青春・結婚そして発病
第3章 ALSの診断―地獄のような日々の始まり
第4章 耐久レースのチームメートたち(1)
第5章 ALSを生きる
第6章 耐久レースのチームメートたち(2)
第7章 時間の鎖・自由な魂
著者等紹介
山崎摩耶[ヤマザキマヤ]
1968年、北海道大学医学部附属看護学校卒業。71年、道立衛生学院保健婦科を卒業の後、医療機関にて在宅ケア、訪問看護に従事。81年より東京都新宿区立・区民健康センターにて訪問看護に従事する。90年より帝京平成短期大学助教授、95年から2005年まで日本看護協会常任理事。現在、全国訪問看護事業協会理事。わが国の訪問看護の先駆者の1人として、制度づくり、マンパワー養成にリーダーシップを発揮してきた。厚生労働省社会保障審議会介護給付費分科会および介護保険部会委員や身体拘束ゼロ推進会議委員等も務めた。著書に、『やさしい長距離ランナーたち』(潮出版社、第3回潮ノンフィション賞受賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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