出版社内容情報
政治を取りまく文化的要素を手がかりに、日本の政治家にリーダーシップが欠如する理由を探る。
序論 現代における「政治」と「文化」 筒井清忠
第1部 日本における政治的リーダーと文化
1. 知の国制――伊藤博文の国家構想
内容説明
12人の気鋭が政治と文化の相関を描く。
目次
現代における「政治」と「文化」
第1部 日本における政治的リーダーと文化(知の国制―伊藤博文の国家構想;近代日本政治と「別荘」―「政界の奥座敷」大磯を中心として;政治文化と首相のリーダーシップ;日本の政治文化の確立をめざして)
第2部 政治参加・政治指導と市民の教養(「政治的教養」をめぐって;映画の中の政治指導者像―日米比較;科学技術をめぐる「参加」の政治学)
第3部 欧米に見る「政治」と「知」―近代から現代へ(米国政治における政策知識人―そのあり方をめぐって;フランスにおける「政治」と「知」―科学・学校・知識人の共和国;貴族の教養、労働者の教養―イーデンとベヴィンにおける外交と社会的背景;音楽と政治参加―パウル・ベッカーと第一次世界大戦)
著者等紹介
筒井清忠[ツツイキヨタダ]
帝京大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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AKa
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夢や理想を持つのはよい。しかし、我国のリーダーはおろか、有権者すらそれに囚われすぎてはいないか。リアリズムや、時代の潮流や目の前に起こっている事を捉えるための教養(学歴云々ではなく)、そして、それらを生かすためのシステム(実は今も牛歩ながら変革しようとしてはいる)、それらが欠けてしまっている、と言う風に僕は読んだ。総合的知識人の考において、本来居酒屋や井戸端で終わっていたような意見が、インターネット上で自由に発信できるようになり、それなりに影響力が出て来ている事についても触れた方が良かったかもしれない。2011/08/24