内容説明
情報とは、人間とは、生命とは?あらためて問う。ネットワーク社会とイノチの未来像。
目次
第1部 サイバーペット
第2部 ウェブ生命情報論―解説にかえて(機械化する生命体;聖なるもの;読書案内)
著者等紹介
西垣通[ニシガキトオル]
東京大学大学院情報学環教授。1948年東京生まれ。東京大学工学部卒業。工学博士。情報学、メディア論を研究しつつ、作家活動をおこなう。1991年、『デジタル・ナルシス』(岩波書店)でサントリー学芸賞(芸術・文学部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tolucky1962
8
小説サイバーペットとウェブ生命情報論が一冊になっている。女医の息子で塾講師が帰国子女生徒親子を殺害する。被害者・加害者のブログが重要。生きるための生命情報,これが射影された機械情報。工学の発展で機械情報が大きくなり,サイバー空間で生きる錯覚に陥る。遺伝子制御によるサイバーペットの先にはデザイナーベイビーを見据えた企業と塾講師はブログで異なる人格で議論...ウェブ生命情報論は小説の解説であり,著者の論説。再現性のある機械情報に対して一回性の生命情報を語るには小説も良いということのようだ。 2020/04/15
Stayc
1
今まで情報学のなんたるかを知らなかったが、この本を読んでイメージが変わった。全面的に支持するわけではないが、重要で意義深い考察だと思う。2009/02/25
きをふし
0
【動機】『溶解する〈大学〉』で西垣の小説に興味をもった。【内容】猫と童貞とブログの話。【感想】西垣先生にこんな見事な童貞がえがけるなんて驚いた。とてもおもしろかった。2013/07/24
Lian
0
単体の小説/評論としては少し物足りない感じはあるが、「西垣通Avs西垣通B」的な様相を帯びたブログ論争はファンには堪らない。2010/12/11