日本海海戦から100年―アルゼンチン海軍観戦武官の証言

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 347p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784803404890
  • NDC分類 210.67
  • Cコード C0031

内容説明

マヌエル・ドメック・ガルシア(当時大佐)は100年前に対馬沖で生起した日本海海戦にアルゼンチンから日本に譲渡された装甲巡洋艦「日進」「春日」の二艦のうちロシア海軍から、もっとも攻撃を受けた「日進」にアルゼンチン海軍を代表して命がけで観戦武官として乗艦するなど激戦の日露海戦の戦況を外国人の立場から観戦して書きあげた報告書を公開。

目次

第1部 日本海軍の優秀性(戦争に至る経緯と原因;人員の準備と教育 ほか)
第2部 海戦・日露両海軍の対決(戦略的考察;仁川沖の戦闘(一九〇四年二月八日)
旅順閉塞作戦
旅順沖海戦「黄海海戦」(一九〇四年八月十日) ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Miyoshi Hirotaka

28
世界の海戦史上で稀にみる大勝利。艦隊決戦に焦点が当たるが、わが国の合理的で継続的な組織づくり、人づくり、周到な準備の成果と称賛されている。一方、軍事的に失敗した旅順閉塞作戦が組織の宥和に貢献したということで、三度も実行された非合理性を指摘。飛び交う砲弾の中で冷静に決断した東郷長官もこの点では判断を誤っていたようだ。その後、わが国はこの弱みにより多大な流血を強いられることになり、今でも至る所で苦しんでいる。百年前の海戦記録に現代のわが国の強みと弱みが交錯する。変わらぬ実態と教訓を過去から現代へ伝える名著。2016/06/22

鐵太郎

16
日本海海戦の観戦武官マヌエル・ドメック・ガルシア元アルゼンチン海軍大佐(最終階級:海軍大将・海軍大臣)のレポートを和訳した1998年刊行の原本を元に、2005年に抜粋・加筆されたもの。日進、春日という新型装甲巡洋艦を日本に売却したことから始まり、日本海軍の観戦武官となって各海戦に参加して見聞したさまざまな経緯を客観的・冷静に記述しています。新しい知見に加え、当時の氏の立場ではわかり得ないための誤りもあるのですが、旅順閉塞作戦への厳しい評価など、面白い考えも散見し、興味深いですね。2023/03/26

キノハナ

4
日本とアルゼンチンのあまり知られない関係が見えてよかった2010/07/10

jack

3
当事国の記録は、秘匿する部分もあって、真実が見えない。 嘘つく必要のない「観戦武官」の記録がこの本。 やっぱり、対馬突入時には、単縦陣ではない。☆5.02016/04/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/240743
  • ご注意事項

最近チェックした商品