内容説明
政治の目的とは、国民を豊かにし、社会の混乱をふせぎ、国家を栄えさせることにある―といえば、誰もが納得するはずである。ところが、それを実行した歴史上の人物が、暴君ネロであり、独裁者ヒットラー、スターリンだといったら…。日本の現状に悲憤慷概しているあなたこそ本書を読んで欲しい。何が政治の本質で、誰が偽善者かが分かるはずだ。
目次
1章 歴史を動かすのはいつも悪役だ
2章 乱世だから政治がおもしろい
3章 ヒットラーを見直す時代が来た
4章 側近の生かし方、殺し方
5章 野心家たれ、そしてしたたかに生きよ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yamamiki
9
政治の目的は経世済民を実践すること。経世済民というのは国民を豊かにし、社会の混乱をふせぎ、国家を栄えさせることとなります。そして、これをもたらすことが出来るのがよい政治家といえる。近代政治学の建設者であるマキャベリ、ホッブスといった思想家は徹底した悲観的人間論者であった、いわば性悪説でもって世の中をみていた。やはり政治を語るに当たってはこの性悪説を土台としないわけにはいかない。民衆はおしなべて性悪である、そして政治家は性悪な人の中でも、とりわけ凶悪なのが政治家であるということ。何故なのか、これほどまで→続2016/04/13
つかさちゃん
0
ネロ、始皇帝、則天武后、ヒットラー、ヘロデ大王、その他、史上暴君とされた人々の、その政治家としての才覚についての記述。2011/07/11