出版社内容情報
「種の壁」を容易に乗り越え蔓延するインフルエンザウイルスを、香港・中国・日本・カンボジアを股にかけて追跡し、ヒトと動物種とのあいだに広がる諸関係に新たな対角線をひく。ヒトが作り上げる〈社会〉のあり方を、〈危機〉への対応という観点から問い直す。
フレデリック・ケック[フレデリックケック]
著・文・その他
小林徹[コバヤシトオル]
翻訳
内容説明
「種の壁」を乗り越えるインフルエンザウイルスを、香港・中国・日本・カンボジアを股にかけて追跡し、ヒトと動物種とのあいだに広がる諸関係の新たな対角線をひく。ヒトが作り上げる“社会”のあり方を、“危機”への対応という観点から問い直す。
目次
序論 動物疾病の人類学
第1章 バイオセキュリティをめぐる回り道
第2章 自然に面した衛生前哨地
第3章 家禽経営
第4章 仏教的批判
第5章 動物を解放すること
第6章 生物を生産すること
第7章 ウイルスの回帰―あるパンデミックの回想録
第8章 ドライとウェット―実験室の民族誌
結論 パンデミックは神話か?
著者等紹介
ケック,フレデリック[ケック,フレデリック] [Keck,Fr´ed´eric]
1974年、フランスのヴィルールバンヌに生まれる。哲学史家、人類学者。現在はCNRS(フランス国立科学研究センター)に所属し、パリのケ・ブランリ・ジャック・シラク美術館で研究部門を指導している。レヴィ=ストロースのプレイヤード叢書版著作集の編集に携わったほか、ベルクソンやレヴィ=ブリュールの著作の校訂を行っている
小林徹[コバヤシトオル]
1975年、東京都に生まれる。パリ第一大学パンテオン・ソルボンヌ校大学院哲学研究科博士課程修了。博士(哲学)。現在、慶應義塾大学非常勤講師など。専攻は、フランス現代哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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