出版社内容情報
シュルレアリスムを代表する画家は,現代美術や広告へ影響を与えながらも,詩と思考を絵画に求めて孤高に描きつづけた,のだろうか? ベルギー王立航空会社の広告,王立施設の壁画,王立美術館の待遇,教育省主催の企画展……文化政策によって「ベルギー美術史」へと巻き込まれた,もう一人のマグリット!
利根川由奈[トネガワユウナ]
著・文・その他
内容説明
シュルレアリスムを代表する画家は、現代美術や広告へ影響を与えながらも、詩と思考を絵画に求めて孤高に描き続けた、のだろうか?ベルギー王立航空会社の広告、王立施設の壁画、王立美術館の待遇、教育省主催の企画展…文化政策によって「ベルギー美術史」へと巻き込まれた、もう一人のマグリット!
目次
第1部 マグリット作品に表されているもの・表されていないもの―マグリット作品の造形的特徴(マグリット作品の持つイメージの力―「マグリットらしい」“赤いモデル”;思考のイメージ化―「マグリットらしくない」陽光に満ちたシュルレアリスム;マグリットの装飾芸術と広告;マグリット作品の地理的・時代的普遍性)
第2部 ベルギー美術史とマグリット―展覧会におけるマグリットの文脈(ベルギー美術の伝統を担うマグリット―「ベルギー美術の幻想性―ボスからマグリットまで」展マグリット解釈の現在性―ヤン・フートのマグリット解釈;アメリカ美術の前衛性を備えるマグリット―「ベルギーの美術:一九二〇‐一九六〇」展)
第3部 対外文化政策とマグリット―マグリットの公共事業作品の役割(パレ・デ・コングレの壁画“神秘のバリケード”;王立サベナ・ベルギー航空の広告“空の鳥”)
著者等紹介
利根川由奈[トネガワユウナ]
1985年、横浜市に生まれる。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程研究指導認定退学。博士(人間・環境学)。専攻、美術史、文化政策史。現在、早稲田大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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