東京田園モダン―大正・昭和の郊外を歩く

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  • サイズ B6判/ページ数 251,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784800310255
  • NDC分類 361.78
  • Cコード C0095

内容説明

イギリス田園都市の発想は飛鳥山にあった!?ユートピアを夢見た時代の“東京案内”。大正モダニズムの残影をたどりながら歩く。映画館、遊園地、野球場、温泉、料亭、アトリエ付き住宅、アパート…

目次

序章 ユートピア時代の東京「社会散歩」
第1章 北区 イギリス田園都市の発想は飛鳥山からだった!?
第2章 葛飾区 町工場と『綴方教室』
第3章 足立区 戦後アメリカの明るさを伝えるおもちゃとお菓子
第4章 大田区 リゾートとしての開発と理想の工場建設
第5章 荒川区 温泉と遊園地と光の球場
第6章 板橋区 お殿様のテーマパーク・加賀藩下屋敷
第7章 杉並区 田園に響いた銃声と軍靴の音
第8章 練馬区 豊かな自然に抱かれた芸術家の卵たち
第9章 豊島区、浦和、大宮ほか 芸術家村と郊外のコロニー
第10章 国立大学町 近江と多摩を結ぶドイツの田園都市

著者等紹介

三浦展[ミウラアツシ]
1958年生まれ。パルコのマーケティング情報誌『アクロス』編集長、シンクタンク勤務を経て、99年カルチャースタディーズ研究所設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

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bapaksejahtera

14
都内各区にある郷土博物館を糸口に、旧市街の周辺各区について、明治後期から戦前にかけて構想され、短い間だが実現した田園都市構想による街造りを中心に述べる。この中で意外に早い時期に多数建設されたモダンな保養施設や遊園地等が紹介される。これらが戦争で挫折、戦後の混乱の中で競輪場等に変身していく様が興味深い。同時に都市の拡大の中で生み出される貧困地域。渋沢栄一の名が屡々登場する。やや纏まりを欠く記述のようだが、都市その物の性格上やむを得ないようにも思える。但し著者は東京生まれではなく、地名の感覚に違和感も感ずる。2023/07/20

おせきはん

7
東京の発展の歴史が、郊外の様子を中心に書かれています。以前、住んでいたところも紹介されており、懐かしいと思いながらも、当時は知らなかったことも書かれていて新鮮でもありました。送電ロスを少なくする技術がなかった時代は、電気の消費地に近い都心部に発電所があったというのは、言われてみれば納得できますが思いもよりませんでした。2017/06/03

spike

4
東京の街の大正モダニズムを中心とした足取りを丁寧に追った本。なのだが、よく出てくる銀座とか日本橋とか浅草とかではなく、北区に始まり葛飾区、足立区、大田区、、、と、果ては浦和や国立までの知られざる(私が知らなかっただけ?)大正昭和の姿はとても新鮮であり面白い。コラムも秀逸。阿部定のその後(獄死とばかり思ってた)、あの沢村栄治が戦死の前に度重なる徴兵で体を壊し、巨人から解雇(!)されてたことなど、知らなかったことが多数。2017/02/05

Ayumi Shimojoh

3
武雄市図書館で発見。広い範囲で東京が拡大した大正から戦後を、地区ごとに語る。現代史と民俗学のような。下町に○○の新書に続いて購読。図版やデータが多くて良い。2022/02/23

So Honda

2
この方の他の書籍と同じく。いい資料を引っ張ってきているのに、その先の掘り下げが浅いというか。。。2017/10/10

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