歴史新書
あなたの知らない青森県の歴史

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  • サイズ 新書判/ページ数 189p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784800302571
  • NDC分類 212.1
  • Cコード C0221

内容説明

「リンゴ」「太宰治」「三内丸山遺跡」などが連想されがちな青森県―。しかし、県域は古くから独自の縄文文化「亀ヶ岡文化」の栄えた土地だった。古代末に奥州藤原氏が滅ぶと、鎌倉幕府の北条氏の被官たちが勢力を扶植し、戦国時代には安東氏を駆逐した南部氏が県域を制覇するが、同族の津軽氏が独立。江戸時代には弘前(津軽)藩と南部(盛岡)藩とが対立しつつも安定的な治世を展開。幕末には新政府軍に属した弘前藩が奥羽越列藩同盟軍の盛岡藩と交戦する。近代に入ると「軍都」となる一方で「リンゴ」生産などの農業分野で時代をリードする。本書では、魅力あふれる意外な青森県の歴史を紹介する。

目次

第1章 青森県の古代(太古の青森に生きていた幻の「アオモリゾウ」とは?;三内丸山遺跡は「縄文都市」だったのか? ほか)
第2章 青森県の鎌倉・室町時代(八戸に「平家の隠れ里」があるのはなぜ?;なぜ県域に源義経ゆかりの「遺跡・史跡」があるのか? ほか)
第3章 青森県の戦国時代(戦国時代の青森県域にはどんな国人領主がいた?;県域を戦国時代に突入させた三戸南部氏の台頭とは? ほか)
第4章 青森県の江戸時代(弘前城はどのように築かれた?;藩祖の死で起こった弘前藩の内紛「津軽騒動」とは? ほか)
第5章 青森県の近代(野辺地戦争は津軽と南部の私怨が原因だった?;弘前藩は箱館戦争をどう戦った? ほか)

著者等紹介

山本博文[ヤマモトヒロフミ]
1957年、岡山県生まれ。東京大学文学部国史学科卒業。文学博士。東京大学大学院情報学環・史料編纂所教授。専門は近世日本政治・外交史。『江戸お留守居役の日記』(読売新聞社、のち講談社学術文庫)で第40回日本エッセイストクラブ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かおりんご

35
縄文時代から近代まで、青森県の歴史を網羅。南部と津軽のいざこざが分かったので、それはよかったかな?昔は、青森県って貿易やらなんやらで、結構栄えていたらしい。勉強になりました。2014/08/08

スー

17
3母親が青森出身で叔父が南部の女性と結婚するとなった時に騒ぎになったと聞いていたので、その理由と青森の歴史を知りたくて手にしました。時系列通りに簡単に分かりやすく解説されているので入門書に最適です。青森には小型のアオモリゾウが生息していたそうで、他にも縄文時代に独自の文化を発展させ十三湊は日本有数の貿易港としてかなり発展していた。興味深く読めました。2020/01/04

futabakouji2

8
いや~列島の最北端の青森県。地名もよくわからないけどこれを読んで津軽半島、下北半島がどこにあるのかわかった。鉱山もいっぱいあり、リンゴ栽培のこと、南部が甲斐から移動した経緯も知ることが出来た。東北の歴史も面白いものである。2019/12/08

大喜多さん

3
東と西とで仲がよくないのが、南部と津軽の関係からくるとは。 吉田松陰が青森県に来ていたとは勉強になりました。 このシリーズ、オムニバス形式だから、よむのは、気持ちがなかなか続かず、大変でした。2020/09/28

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