このマンガがすごい!comics
精神病棟ゆるふわ観察日記

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  • サイズ A5判/ページ数 143p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784800274441
  • NDC分類 493.7
  • Cコード C0079

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

現在葬送のフリーレンのコスプレ中・寺「葬送のフリーレンて何や!」

55
この「このマンガがすごい!」シリーズは、何がすごいのかよくわからないものも時々あるが、これは題材故にすごいのは否めない。精神病院にバイトで勤めている女性のコミックエッセイ。可愛い絵柄で登場人物を美男美女に描いているのが救いであるが、大変な現場であろう。騒動記として描いているが、私は時に泣きそうになった。私だっていつこのユニークに描写される患者の一人になるわからない。著者は一応愛を以て描いているが、私も心のバランスを崩せば、一方的に眺められる(観察日記の)対象になるかわからない。興味深い本には違いないが。2018/02/16

羽雪*hane**

44
精神科病院の急性期病棟でのバイトをしている著者が、病棟の日常を描き綴った作品。精神科病棟や保護室の特徴、危険物とされる物の取り扱いや医療保護病棟(犯罪病棟)のことなど。私は学校の授業で精神科病棟へ見学に行ったことがあり、そうだったと復習のような思いで読むことができた。強迫性障害、うつ病、病院依存、統合失調症など患者さんとの刺激的な日常が描かれていておもしろく、現場を見ているようで勉強になる。認知症病棟が過酷だとは、初めて知った。2019/07/29

春風

14
精神科病院の看護助手が病棟の患者を「観察」して綴ったエッセイマンガ。看護助手には法的な守秘義務はないとはいえ、入院した病棟で「観察」されているとなると不快に感じる人も多いと思う。気になったのは、杖で殴られ腕を噛まれるという強烈な体験をしていながら、まったく感情を動かされた様子がないところと、なぜ精神病棟で働こうと思ったのか書かれていないところ。そして犯罪者病棟と聞いて真っ先に思い浮かべるのがエド・ゲインやテッド・バンディであるところ。語り手があまりにフラットすぎてかえって不気味なんだよね。2017/08/05

Judy

8
単純に興味深かったです。個人情報にも配慮してありました。作者は病棟の過激な刺激を苦痛に思わず働いていて、そういう方もいてこそ成り立つと心底思います。助手であろうが、リスクを背負って働いていることには変わりないですよね。2017/09/05

三葉海

6
ネットでは賛否両論ありましたし、トラウマになりそうな厳しい症状の方の描写がありました。しかし私はこの本が出版されて、良かったと思います。というのも、精神を病む患者に関して、異様に美化した表現をする医師や作家が多く、また違う偏見が出そうな危機感が社会に溢れそうな雰囲気だから。けれども「病むということ」について、まったく甘くない現実があります。我々は、こういった事実をふまえて、医療と社会について考えねばならないのだと、知りました。

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