地方は消滅しない!

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  • サイズ B6判/ページ数 231p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784800245533
  • NDC分類 332.107
  • Cコード C0033

出版社内容情報

増田レポートの『地方消滅』(中公新書)の反論書籍。NHK出版新書の『稼ぐまちが地方を変える』の著者・木下斉氏が執筆協力し、地方消滅させない、本物の地方創生論を展開します。著者は経済評論家の上念司氏です。中公新書『地方消滅』がベストセラーになって以降、議論が噴出しているテーマです。共同体主義者の立場から、地方に眠る「資源」、地方創生・再生のしるべを論じます。地方自治体の公務員、保守層がコア読者。確実に読者が見込まれるマーケットへ投入する一冊となります。

内容説明

「地方財政の悪化」と「人口減少」の間に直接の因果関係はない!人口減少でも未来は明るい。地方消滅は「嘘」だ!増田レポートが触れていない「地方の底力」と地方疲弊の「本当の原因」。「儲かる地方」「儲からない地方」の決定的差。「人口が減ったから○○になった」のウソほか、「経済」でわかる「地方」の真実。

目次

第1章 増田レポートへの違和感(人口減少で地方消滅!?トンデモ過ぎる増田レポート;人口が減っても、地方は滅亡しない ほか)
第2章 人口問題の真実(「人口が減ったから○○になった」のウソ;今さら聞けない「マルサスの人口論」徹底解説 ほか)
第3章 補助金で衰退する地方経済(アニメイベントで地方活性化は本当か?;典型的な墓標としてのアウガ ほか)
第4章 増田レポートが触れていない「地方の底力」(普通にビジネスをするということ;事例1/補助金をなくせ!「オガール紫波」の挑戦 ほか)
第5章 儲ける地方は生き残る(クリエイティブな言い訳はもうやめにしよう;動かなければ、恩恵も受けられない ほか)

著者等紹介

上念司[ジョウネンツカサ]
1969年、東京都生まれ。中央大学法学部法律学科卒業。日本長期信用銀行、臨海セミナーを経て独立。2007年より、経済評論家の勝間和代と株式会社監査と分析を設立。2010年、米国イェール大学経済学部の浜田宏一名誉教授に師事し、薫陶を受ける。現在、日本テレビ『スッキリ!!』などのコメンテーターとして活躍中。また、八重洲・イブニング・ラブにて毎週経済に関する講演を行っている

木下斉[キノシタヒトシ]
1982年、東京都生まれ。2007年より熊本城東マネジメント株式会社を皮切りに、全国各地でまち会社へ投資し、設立支援を行う。2009年、全国のまち会社による事業連携・政策立案組織である一般社団法人エリア・イノベーション・アライアンスを設立、代表理事就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

T坊主

14
1)元建設官僚、政治家、今学者が書いた”地方消滅”本に対して、商売が出来ない者(役人、政治家、学者)は手を出すなと言う事。失敗事例は山ほど2)人口減を大義名分にして自分たちの政策の誤りを塗布して、更に自分たちの権益を広めようしている、その付けは墓標となり、税金の垂れ流しになる。3)地方の役人、市長、議員はよくこの本を読んで、安易に第三セクターなど作らない事。地方活性化は稼げる仕事があってこそ。成功事例の表面だけを真似してもダメ。4)商売上手な広告代理店(ゆるキャラ等)や似非コンサルタントに騙されるな。2017/05/23

Humbaba

9
相手の言う通りにやったとしても、うまくいかないこともたくさんある。そして、残念ながら低減した人間はその失敗の責任を負ってくれるわけでも、なんとかして補填してくれるわけでもない。そのような無責任な立場から言われた内容は、それほど意味は持たない。本当に何が大切かをよく考えて、自分で考えることが大切になってくる。2015/12/31

ケイ

8
木下斉氏の『稼ぐ街が地方を変える』を読んでいれば内容が重複していることに気づきます。おかげで改めて理解が深まりました。国が主導して補助金を出す政策にノーを突きつける姿勢には共感します。ただ、補助金という制度がある以上は、どこかには使われる必要があるわけで……線引きが難しいですね。2016/02/29

晴れ女のMoeco

7
補助金に頼らず、儲けを出そう!という内容。 補助金行政で、短期的には公共事業が増えて潤うかもしれない。でも、長期的には維持費がかかって(しかも維持費には補助金がつかない。)赤字が増えると。何より補助金に依存して、工夫が生まれない、赤字事業から撤退しない…というのが、やっぱりこわいよな。地方創生は、広告代理店にお金が落ちる…というのも納得。地方活性化コンサルタントの闇が面白かった。官は民の邪魔をしないに尽きるよなー…2020/09/18

苦虫

7
他薦。人口減少→地方消滅を煽る「増田レポート」への批判本。合併で人口増した地域はインフラ整備代でむしろ貧しくなっているなど。批判したいのは分かるが何をメインに、誰を対象に主張したいか分からず。単純に少子化はまずいと思うけど…。後半は公務員無能&補助金依存脱却論。正論だし、ありきたりといえばありきたり。そして公を離れ民間移譲による成功事例(ex.ゴミの一括回収)。アベノミクスで景気が上向いているのに恩恵がない、は甘え←どう上向いたのか、どの分野が潤ったのか謎。木下斉と同じ思想。失敗地域は「墓標」。2016/02/17

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