宝島社新書
江戸を読む技法

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  • サイズ 新書判/ページ数 302p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784800223616
  • NDC分類 210.5
  • Cコード C0221

内容説明

本書は、近世政治史研究の第一人者・山本博文博士が、丹念な史料探索によって、江戸時代の一般人像を現代に蘇らせた意欲作である。武士と現代サラリーマンは、何が共通していて何が異なるのか。本書を読めば、新たな視座が得られることだろう。歴史の教科書では、江戸時代を士農工商という身分制で説明してある。しかし、武士は支配階級、百姓・町人は被支配階級という捉え方は、短絡的で誤りであることがわかる。さらにまた、我々一般人が江戸時代の史料をひもとき読み込むための方法も紹介してある。本書で江戸を読む技法を身につければ、時代小説や大河ドラマが一〇〇倍楽しくなること請け合いだ。

目次

序章 「徳川中心史観」にとらわれずに江戸を読もう(史実は古文書や古記録で再現する;大河ドラマ『軍師官兵衛』を見るための基礎知識 ほか)
第1章 武士とは何か(「武士道とは死ぬことと見付けたり」―武士の決断;忠臣蔵と「かぶき者」―武士の生き方 ほか)
第2章 武士の出世競争と藩の不況対策(幕府に見る「出世」の仕組み―武士と人事;武士たちのリストラ体験―江戸雄藩の不況対策)
第3章 幕府を揺るがした大事件(島原の乱と「ハルマゲドン」―江戸の宗教事件;宝永四年大坂大地震の教訓―江戸の大震災 ほか)
第4章 江戸時代の調べ方(裁判史料の読み方―大岡越前の判決史料;徳川将軍家、大名家関係史料の調べ方―刊本史料 ほか)

著者等紹介

山本博文[ヤマモトヒロフミ]
1957年、岡山県生まれ。東京大学文学部を卒業後、同大学院を経て1982年に東京大学史料編纂所へ入所、現在同教授。文学博士。『江戸お留守居役の日記』で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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KOU

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筆者をテレビ番組で見ていく中で、その知識の膨大さに感激し、手にとってみた。古文書を読むなんてことは、えらい学者さんのすること、と思っていたが、自分でもやってみたい、と思わせる力がこの本にはあった。忠臣蔵に象徴されるように通説をそのまま信じるのではなく、史実をもとに深く考えることが大切なのかな、と思う。2017/12/19

hitbari

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歴史物、興味深い。好き好きですね。2017/03/18

山陰 柴

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支配者武士階級の行政はまともだった。封建時代社会の安寧のために過去の判例、儒教の教えを元に采配していた。庶民の姿も少しみえたかな。古文書が読めればもっとわかるとあります。時代劇を作る人はもっと勉強していただき、われわれに固定観念を植え付けないで!と、思いました。2014/07/28

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