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宝島社新書
人は死ぬとき何を後悔するのか―2500人を看取った医師が知る「間際の心」

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  • サイズ 新書判/ページ数 206p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784800217776
  • NDC分類 490.15
  • Cコード C0211

内容説明

外科医として5000人以上のがん治療に携わり、ホスピス医に転身した小野寺時夫氏。これまで2500人以上を看取ってきた小野寺氏が聞いた“死に際”の言葉の数々。「抗がん剤治療を受けなければよかった」と語った50代の女性。「治るのかどうか聞くべきだった」と悔やむ会社社長。計画していた「第二の人生」を果たせなかった60代男性の無念…。「後悔のない人はいない」と小野寺氏は指摘するが、後悔の強い人、後悔の多い人は、安らかに死ねないと言う。どうすれば死に際に後悔の少ない人生を送れるのか。死と対峙しない現代日本人に贈る必読の書。この先、長く生きられないとわかったら、あなたはどうしますか?

目次

序章 さまざまな「死の間際の後悔」を知ることは、よりよい生へとつながります
第1章 死を忘れた日本人
第2章 治療を後悔する人が多すぎる
第3章 家族が不運でなければ、幸運である
第4章 オンナとカネが人生を壊す
第5章 やりたいことは今すぐにやる
第6章 死に際に後悔しないために、今できること

著者等紹介

小野寺時夫[オノデラトキオ]
1930年生まれ。日の出ヶ丘病院ホスピス科勤務。東北大学医学部大学院卒。元消化器・がん外科専門医。東北大学医学部第2外科専任講師、都立駒込病院(現がん・感染症センター都立駒込病院)副院長、都立府中病院(現東京都立多摩総合医療センター)院長を歴任。現在はホスピス医兼ホスピスコーディネーターとして緩和ケアに携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

禿童子

21
ホスピス医として数えきれない患者の死を見届けてきた著者のアドバイスは心に沁みるものがある。臨終に際して「不穏」にならないようにするために、良い死に顔で逝けるようにするためにはどうしたらよいか。ガンや認知症への対策という次元にとどまらず「人は生きてきたようにしか死ねない」という生き方論にもなっている。手術や抗がん剤など苦痛を増す治療が当たり前になっている日本はどこかおかしいという意見には100%賛成。自分の望む死に方をすることは一大事業かもしれない。私も父のときに失敗した教訓で母は静かに送ることができた。2018/01/12

テツ

16
もう人生でやりたいこともないので(ポジティブな意味で)別にいつ死んでもそんなに構いはしないけれど、それでも想像したら心配な人も心配なことも頭に浮かぶ。死ぬ間際に不自由な身体や覚束ない精神でそうした想いに押し潰されそうになるよりも、ある程度自由なうちに全てに決着をつけておくべきなんだろうな。人生は死ぬための準備。出逢った人やそこから生まれた感情の中で自分にとって一番大きく大切なのはどれか考えてみて、いつかやってくる死の直前に右往左往しないように全力を尽くしておかなければいけないな。2021/09/21

おやつ

13
穏やかな死というのは思ったより難しいのだなあ…。日本のがん治療はやりすぎの傾向があり、緩和ケアは未成熟だということもわかりました。こうした情報は、健康なうちに知っておくのに越したことはないと思います。2019/10/22

うさうさ

13
外科医を経てホスピス医となり、2500人以上を看取った著書が聞いた、患者さんの様々な言葉。非常に生々しく、これだけの言葉を読んでると沈鬱になってくる。人は生きてきたようにしか死ねない、とはよく聞くなあ。村上春樹さんは『死は生の延長線上にあるものだ』と言ってるが、著者は『死は生の遠く離れた延長線上にあるものではなく、私たちは常に死にまとわりつかれながら生きているのだ』と言っている。印象的なフレーズだ。2015/05/25

海(カイ)

13
積読状態になっていた本。 2500人を看取った医師が見て来た“後悔”の実例。 今、入院中の父のことを考えながら読んだ。 抗がん剤治療、辞めてもいいんじゃないか?やりたいことがあるなら後悔しないようにやりたいことをやってほしいな、とこの本を読んで私は思った。2014/09/20

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