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ボランティアバスで行こう!

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  • サイズ B6判/ページ数 292p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784800208798
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

東北で大地震が発生した。様々な支援が行われ、バスをチャーターして援助活動に参加する“ボランティアバス”も盛んに行き来していく。就職活動のアピールポイント作りのため、ボランティアバスを主催することにした大学生の和磨。震災で父が行方不明になった姉弟に出会った女子高校生の紗月。あることから逃亡するため、無理やりバスに乗り込んだ陣内。さまざまな人がそれぞれの思惑を持ってバスに乗り合わせる。彼らは目的を果たすことができるのか。被災地で出会った事件が、バスに奇跡を起こす。

著者等紹介

友井羊[トモイヒツジ]
1981年、群馬県生まれ。國學院大學文学部卒業後、ライターや契約社員、フリーター、ニートを経て、『僕はお父さんを訴えます』にて第10回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞を受賞し、2012年デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

315
東北で発生した地震で 苦しむ人々をバスに乗り、 ボランティアで救おうと する人々…動機も立場も 違う人々が被災地で 出会い…各人の抱える人生が さりげなく語られるのが いい。 支えあう人々が抱く心の 葛藤が、人生がバランス よく配置されている。 「人を助けたい」という 願いと、動いた集団の個々の 気持ちが程よく描かれた本 だった。 2015/03/29

🐾Yoko Omoto🐾

163
友井作品初読み。被災地でのボランティア活動に関する初歩的な疑問に答えながら、ミステリとしての仕掛けにも工夫が凝らされた良作。各章末に挟まれたコラムでは、ボランティアがやるべきこと、やるべきでないことの線引きなど、ボランティアの現実が綴られており、物語の背景がより理解できるような構成になっている。切っ掛けはただの自己満足に過ぎなかった主催者の大石が、活動を通して様々な人と触れ合うことで、学び成長していく課程は特に良かった。助け合い恩を返し恩を送り回り回っていく人の思いが、素直に素晴らしいと思える作品だ。2016/06/27

seacalf

118
最近、こういうあたたかい話にすぐ目が潤むから困るなあ。 ボランティアや慈善活動は構えてしまうと、どこかでおこがましさや自己満足がつきまとう。 素直に「お手伝いをする」という感覚で行動すればいいのに。 その辺の感情を表裏なく登場人物たちに語らせてくれている。なによりも 人々の心情を善意溢れる姿勢で掬い上げて描いてくれているから、とても爽やか。 飽きさせない展開にミステリー要素、そして驚きのしかけも相まって、とでも読みやすい。 気持ち良い読後感なのです。「恩送り」って、初めて聞いたけれど素敵な言葉だこと。2016/09/01

ユザキ部長

104
「感動」って何か嬉しくて涙する事だけではない。「感じて動く」事でもある。ボランテイアの方々には頭が下がります。ボランテイアに参加したから偉いとかじゃなく皆何かしらの形で復興に向けて関わってると思いました。様々なボランテイア活動、つまり現地での人々との関わり、動きだした事により様々な連鎖反応がある。大学生主催者大石くんの挨拶「お忙しい中、ボランテイア活動を受け入れて下さってありがとうございました」大きな声に聞こえた。2014/07/24

❁かな❁

98
お気に入りさんの感想を拝見して図書館で借りました!初めて友井羊さん読みましたが良かったです♪被災地に向かうボランティアバスにそれぞれの思いを胸にいろんな人が参加する連作短編集。どの話もじーんとくるのが多く、最後の章で、あれっ?え〜っ!って驚かされました!友井さんは、このミス大賞で優秀賞を受賞しただけあり、この最終章でミステリー仕立てになってて楽しむ事ができました!ボランティアについても勉強になりました。『誰かを思う気持ちは回りまわっていく。それはいつか自分や周囲の人たちに返ってくる。』温かい作品でした☆2013/09/25

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