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宝島NF
ノンフィクションの「巨人」佐野眞一が殺したジャーナリズム―大手出版社が沈黙しつづける盗用・剽窃問題の真相

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  • サイズ A5判/ページ数 239p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784800207647
  • NDC分類 070.16
  • Cコード C0095

内容説明

佐野眞一による『週刊朝日』連載記事「ハシシタ 奴の本性」が大きな社会問題になった2012年10月、ネットの世界では、もうひとつの大問題が「炎上」。『あんぽん』などのベストセラー作品を執筆しつづけてきた佐野眞一の盗用・剽窃問題だ。なぜ「パクリ」を繰り返すのか?なぜ版元は黙認しつづけるのか?誰も追及できなかった出版界のタブー。

目次

序論 「巨人」から「虚人」へ(ノンフィクション界の「巨人」から「虚人」へ 盗用常習ライター「佐野眞一」の正体)
第1部 パクリの真相(ネットメディア『ガジェット通信』12回の連載が暴いた出版界の一大タブー! ノンフィクション界の「虚人」佐野眞一の“パクリ疑惑”全検証;宗教法人創価学会からの回答書を全文公開)
盗用対照表(佐野眞一の雑誌原稿「ドキュメント『欲望』という名の架橋」(『新潮45』)vs佐野良衛の雑誌原稿(『噂の真相』/『創』)
佐野眞一『日本のゴミ』(講談社/ちくま文庫)vs山根一眞『ドキュメント 東京のそうじ』(PHP研究所) ほか)
第2部 「シンイチ 奴の本性」(激論座談会「佐野眞一取材班×断筆派ジャーナリスト」 パクリ問題、エア取材疑惑…“ライター道”を踏み外した「佐野眞一」の進退を語る;佐野眞一の“師匠格”にして“最後のトップ屋戦士”小板橋二郎氏が喝! 「佐野ちゃん、風船おじさんになっちゃダメだよ!」 ほか)
終論 盗用・剽窃の罪と罰(「『無断引用』問題をめぐる最初で最後の私の『見解』」の矛盾 法律家がみた「佐野眞一盗用問題」の深刻さ;版元も「盗用」の代償が高くつくことを知るべきだ もしも私が佐野眞一氏を著作権侵害で訴えるなら)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

CTC

11
13年宝島社。先日溝口敦氏の本を読んでいた時に、この本の存在を思い出した。溝口氏が池田大作を書いたのは72年で、佐野は85年この本から“盗作”したということだ。本書には佐野眞一の“パクり癖”が数多記されており、特に宮本常一を記した石牟礼道子の文章からの剽窃(93年→00年)はおぞましい。独特な表現をほぼ全て自分のものとしている。 そのほか…挙げればキリがなく、それらを各版元が放置したのも異様である(本社内で複数の執筆者が指摘)。こういう仕事は雑誌協会にも書籍協会にも属さぬ宝島社ならではの仕事といえそうだ。2021/05/29

mutante

10
「佐野眞一の〜別海より〜」を読んでいたときに「この人、本当に取材しているのか?ノンフィクションって突き詰めないと普通のルポになっちゃうから、いくらか話しを小説ふうに盛っているだろ?」と思っていたが、木嶋佳苗の生き霊に襲われ胸を開く大手術をしてからは、データマンが取材してきた記事をまとめた「エア記事」だったことが判明した。佐野眞一は反省してゴールデンボンバーのバックで踊っててください。2013/04/24

kenitirokikuti

8
図書館にて。佐野眞一『東電OL殺人事件』を借りたのですが、そういや佐野の事件があったなとこれも追加で借りた。この件、紙のメディアで扱えるのは宝島か創。創は消極的で、宝島がこうして扱った。佐野氏、酒が入ると他人を貶しだすタイプだそうで、やっぱ危ないよな、そのパーソナリティのひと。2022/10/19

midnightbluesky

8
佐野信者ではないが佐野さんの著作はよく読んだ。不屈の溝口さんも情念の佐野さんも好きです。溝口さんが得意分野とする反社会的な人たちを批判・糾弾するのと同等の扱いで、佐野さんを叩いているのが気になる。絶対的正義が蔓延している内容。まぁダメなもんはダメなんだが。2015/05/17

Takahashi Rikiya

6
佐野、という作家の「盗作」を糾弾した本。過去何十年分もの資料を集める経費・時間に目がくらむが、違法行為を糾弾するのは、これほどコストがかかるのか! と絶望的にもなる。本書の「盗作された側」である石牟礼道子さんの対応がそうであるように、出版業界に限らず、違法行為に対して訴訟や、業界全体に働きかけて自浄を促すのは面倒だ。 下手すれば被害を受けて訴訟を起こした人々が、そりゃやりすぎだよって、いつのまにか、まるで加害者のように扱われることもある。 その点において、本書は社会生活の縮図でもある。2015/06/29

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