いつまでもショパン

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  • サイズ B6判/ページ数 325p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784800205513
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

ポーランドで行なわれるショパン・コンクールの会場で、殺人事件が発生した。遺体は、手の指10本が全て切り取られるという奇怪なものだった。コンクールに出場するため会場に居合わせたピアニスト・岬洋介は、取り調べを受けながらも鋭い洞察力で殺害現場を密かに検証していた。さらには世界的テロリスト・通称“ピアニスト”がワルシャワに潜伏しているという情報を得る。そんな折、会場周辺でテロが多発し…。

著者等紹介

中山七里[ナカヤマシチリ]
1961年、岐阜県生まれ。『さよならドビュッシー』にて2010年第8回『このミステリーがすごい!』大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ダイ@2019.11.2~一時休止

344
岬洋介その4。血がついてないからてっきり犯人は違う人にミスリードされていた。それにしてもマリーがいい味出していたのにこの仕打ちは・・・。2014/07/30

文庫フリーク@灯れ松明の火

312
昔『THE STAR』という島崎譲さんの漫画で、主人公が国同士の戦争‐対峙する一触即発の軍を、神業の演技で止めるシーンが有った。ポーランドでのショパン・コンクール。各国代表の演奏描写がたっぶり描かれ、特に覚醒したヤン・ステファンスと盲目の榊場隆平の演奏描写に圧倒される。テロリストを捕えるミステリー部分は、ポーランドにおけるショパンの存在を浮かび上がらせる為の、味付けに思えてしまう。コンクールでの岬の演奏描写も、ますます磨きがかかり、ファイナリストとして登場した舞台での発作‐課題曲ではなく、テロで→2013/08/15

hiro

277
シリーズ第4弾になっても、音楽シーンの描写の相変わらずすばらしく、飽きることはなかった。冒頭からポーランド大統領機の飛行機事故で始まり、舞台も前作までの名古屋ではなくポーランドの首都ワルシャワ、コンクールもショパン・コンクール、事件もアフガニスタンに関連する連続テロ爆破事件とすべてがスケールアップしたが、違和感がなく読めた。今回も、前作までの遥や晶と同様ヤンの成長譚、そして音楽物語として楽しめた。ただ、連続テロ爆破事件という大事件にしては、犯人探しという観点では残念ながら期待以下だった。次作を期待する。2013/05/08

えむ

275
岬洋介シリーズ第3弾。ポーランドでのショパンコンクールが舞台。岬はファイナル8人に残る。岬のファイナル演奏曲はピアノ協奏曲第一番ホ短調作品11。前2作も曲描写が長かったが、毎回だと飽きてくるね。ただ曲に興味が湧き聴いてみようとついCDを買ってしまう。前2作と異なり奇抜な(有り得ない)トリックはないのだが、裏切られた感じはない。事件や犯人のことよりもコンクールの先行きが気になるからだろう。最後に有り得ないトリックで辻褄合わせの前2作よりも納得のいく作品だった。14122013/06/16

bookkeeper

240
★★★★☆ 再読。ショパンの祖国ポーランドで卑劣なテロが頻発する中、開催されるピアノコンクールで天才達がしのぎを削る。その中の一人が岬先生で、主人公は名家の誉れと開催国の誇りを背負ったヤン・ステファンス。 ピアノに関しては無敵を自負していたのに、ライバル達の演奏に触れてプライドがズタズタに。彼はそこから立ち上がれるのか、岬先生のピアノは世界にどこまで通用するのか、優勝の行方は、など見所一杯で楽しめた。過去シリーズの主人公達にも再会できる。 「戦争の狂気に唯一対抗できたのは君のノクターンだけだった」2018/06/28

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