ディスカヴァー携書
NHKドキュメンタリー 3・11万葉集―詠み人知らずたちの大震災

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  • サイズ 新書判/ページ数 251p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784799315446
  • NDC分類 369.31
  • Cコード C0236

内容説明

「3・11、あの日から短歌を詠み続けてきた人たちがいる。自分の心の内を吐き出して、呟き叫んだ、五・七・五・七・七。みんな、短歌(うた)を詠むことで生き抜いてきた。この三年間の日記を三十一文字で綴るように」。NHKドキュメンタリー「3・11万葉集」は、オンエア後、大きな反響を呼んだ。夫を目の前で津波にのまれ、今は仮設住宅で一人暮らす妻がいる。三十年間勤務した福島第一原発を辞め、帰ることができなくなった我が家に正月の門松を飾る男がいる―。岩手・宮城・福島へ、短歌を探す中、言葉の一語一語に込められた詠み人たち一人一人の想いが胸に迫る、100時間を超える取材を書籍化。

目次

第1章 詠み人知らずたち(仮設とムンク;何で短歌なんだろう;閖上の女;花の種子撤きしのみ;フクシマにて ほか)
第2章 おかへりみんな(文芸部の女生徒たち;初めて作った五七五七七;がさがさの唇;逆メガホン;死化粧 ほか)

著者等紹介

玄真行[ゲンマサユキ]
1958年東京都出身。テレコム・ジャパン、クリエイティブネクサスを経て、フリーディレクターへ。ギャラクシー賞、ATPドキュメンタリー最優秀賞、日本賞(国際賞)グランプリなど受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

aika

48
もうこの先読めないかもしれない、と感じる頃に、ディレクターである著者の震災とは無縁の自身のルーツが語られたり、傍らで歌詠みたちを見つめる素直な感情の動きに、ふと傍観者であることを許されているように感じた瞬間があって、この書き方をありがたく思いました。本当の心の内苦しさを、それは誰かの犠牲の上に生き残ってしまったとか、もっと大変な思いをしている人がいるから辛いなんて言えないとか。そういうものを歌にしたり出来なかったり、それでも詠みながら生きていく人たちの、故郷に、ふるさとに、思いを巡らすことしかできません。2019/09/15

雨巫女。@新潮部

9
《私ー図書館》本当は、震災の時読むつもりで、借りてきたが、少し読んでは、読んでるうちに、切なくなり。何度か中断して、結局、一ヶ月以上もかかって読みおわりました。ちなみに、テレビでこの作品をまだみてみたいなあ。2015/04/16

takao

2
ふむ2022/12/05

かりん

1
4:《短歌で切り取る思い。切り取れない思い。》市井の皆さんの震災短歌本はいくつかあるらしいが、私は初めて出会い即購入。ドキュメンタリー未見。著者のディレクターさんの文章はちょっと好きではないが、多くのことを考えさせられた。「黒い波 夫 手を離しのまれゆき私はワタシはムンクになった」「あの道もあの角もなし閖上一丁目あの窓もなしあの庭もなし」「十二日の朝日を待ちてペンを持つ 言葉は惨事に届かぬけれど」「時は経ち復興さらに進んでく心の中はからっぽのまま」「iPad片手に震度を探る人の肩越しに見るふるさとは 赤」2014/09/19

Miyoko Miura

0
泣いた… 短歌作りたくなった。2017/04/24

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