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内容説明
いじめる子を悪者にすれば済むのか?学校や教師を責めれば済むのか?親を訴えれば済むのか?いじめはこの国の社会と個人のあり方を映し出す鏡だ。1985年「全国いじめ実態調査」を実施して以来、四半世紀を超えて問題を追究してきた著者が訴える。
目次
第1章 いじめを善悪で捉えるな(四半世紀を経ても変わらない状況;「いじめられる子がかわいそう」では済まない;「わが子さえよければ…」という意識が蔓延している ほか)
第2章 学校をどうするか(教育は「社会化」に向けて行われてきたか?;学校というものの捉え方が変化している;子どもだけでなく大人も「社会化不全」 ほか)
第3章 親は、教師は、どう対処すべきか(まず、親は介入を控えよ;子どもにどうしたいのかを問え;強権的な社会をつくればいじめはなくなるが、それでいいのか? ほか)
著者等紹介
宮川俊彦[ミヤガワトシヒコ]
表現教育者、財団法人国語作文教育研究所所長。作文・表現教育の第一人者として、小1から中高大生、一般までを対象に文章教室を開催、200万人余の作文を分析・指導してきた。大学の教授・副学長・政府関係委員など歴任。NHKテレビ・ラジオのコラムを担当、テレビキャスターを経て、評論家・寓話作家としても知られ、著作は120冊を超える(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mana
47
「いじめ」で一人一人の身に実際に起こっていることを、きちんと捉えられていないんじゃないかと思った。理論的にはそうかもと思うことはあっても、実際には難しいだろうし、やや古い考え方もある。いじめられた側にも何かがあって、そちらを改善するのが先…というのにはあまり納得できず。人間なのだから、多少は感情先行でもいいのでは。タイトルにあったような、30年で何が変わり・変わらないのかというところにはあまり触れられていなかった。2022/06/13
りんふぁ
0
う〜む。確かにその通り!って部分は多いが。難しい。2014/10/06
Teru.K
0
うーん。難しい。言わんとしてるところは分からないでもない。確かに「社会化」は必要。これを実現できる現場になるのは何時のことになるか。2013/10/20
たつ
0
分析するとそうかもしれないが、クール過ぎなのでは?社会化を勧めることは分かるが、それが出来なくて苦しんでるのが現実。そのための方策をもっと具体的に示してほしい。2013/06/27
かんちゃん
0
タイトルと内容の乖離が甚だしいように感じた。過去と現在の比較について論じられている教育論だと思っていたが、大上段な「べき」論と筆者の個人的見解がほとんどで、『学校が社会に包含されるようになった』点以外に、30年での変化を見出すことが出来なかった。効率性や学歴偏重への批判など、既に語り尽くされた議論を繰り返し、「個別に試行錯誤しながら考えよう」という結論。あとがきの『安易に論ずる者に注意しなくてはならない』は至言だなと思いました。正直残念。2013/06/21