内容説明
リフレとは、インフレをわざと起こすことである。デフレ脱却のためにリフレ政策をとることを公約に掲げて、安倍自民党が総選挙を圧勝したことから、一躍、一般にも有名になった。しかし、これは最悪だ。日本経済が崩壊する可能性があるからだ。善意で主張した政策が、誤った政策だからだ。しかも、それが国民に受けている。本書では、リフレ政策においては、どのようなことを行い、それがどういう帰結をもたらすのかについて、解説する。日本経済がどうなってしまうのかについて、そのプロセスを丁寧に追っていく。さらに、今後の日本と日本企業がとるべき道を示す。
目次
第0章 リフレ政策とは何か?
第1章 そのとき、日本経済に何が起こるか?
第2章 円安はどのようにして起きるのか?
第3章 円安で日本は滅ぶ―円安で金融市場と日本経済は?
第4章 リフレ派の二つの誤り その1・インフレは望ましくない
第5章 リフレ派の二つの誤り その2・やはりインフレは起きない
第6章 それでもリフレを主張するリフレ派の謎―なぜ、かれらはインフレが好きなのか?
第7章 リフレ派の理論的な誤り
第8章 円安戦略はもう古い
著者等紹介
小幡績[オバタセキ]
1967年生まれ。1992年東京大学経済学部卒、大蔵省(現財務省)入省、1999年退職。2000年IMFサマーインターン。2001~3年一橋大学経済研究所専任講師。2001年ハーバード大学経済学博士(Ph.D.)。03年より、慶應義塾大学大学院経営管理研究学科(慶應義塾大学ビジネススクール)准教授。年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)運用委員。行動派経済学者として知られ、TV、雑誌等のメディアのほか、自身のブログ等でも積極的に発言(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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