出版社内容情報
加来耕三[カクコウゾウ]
内容説明
出自にも容姿にも恵まれなかった曹操。なぜ才ある者が彼についていき、最高の人材が集まる組織を作れたのか?曹操の生涯を追いながら、その人望力の全貌に迫る!
目次
序章 素の曹操
第1章 環境
第2章 邂逅
第3章 試練
第4章 成就
終章 天命知命
著者等紹介
加来耕三[カクコウゾウ]
昭和33年(1958)、大阪市に生まれる。奈良大学文学部史学科卒業後、同大学文学部研究員を経て、現在は歴史家・作家として著作活動を行っている。歴史をいかに具体的に、日常生活や仕事に活用するかをテーマとして活動している。『歴史研究』編集委員。内外情勢調査会講師、政経懇話会講師、中小企業大学校講師。テレビ・ラジオ等の番組監修・出演依頼も少なくない(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ポチ
33
創作物の三国志演義では分からない曹操の魅力が書かれている。現在残っている兵法書『孫子』の主流が、曹操が注釈を入れたものだったとは驚いた。本当の意味で中国大陸の統一の基礎を築いた人。2016/09/11
kiki
4
曹操は臆病で冷静。プライドや勢いで事を運ばず、負けると感が働けば、さっさと手を引く決断ができる。イギリス政治家ロバートセシルの格言でもある「模範は訓言よりも力強し」の精神で軍隊を率いる。強みは己の不利や欠点を利点や長所に変えたところ。グレていたがゆえに、底辺の人々の屈折した無頼の心情を感じ取った。2017/01/14
aqwer
0
曹操の人物伝なのですが、その人望にはほとんど触れていないと思います。タイトル違い、そこが残念。また、黄巾の乱が出てくるまで約半分。前半が長くて辛いです。ただ、時代背景や、なぜそのような戦いに発展したか、など解説されており、曹操や三国志のファンなら楽しんで読めると思います。ビジネス書としては期待はずれ。2016/11/10
貝野史弥
0
演義では悪役とされる曹操を、演義・正史とさらに筆者からの見解で本当の曹操像を細かく表現されています。 どうすれば混乱の時代に強くなれるか、どう社会と部下と向き合っていくかを学べました。 自分は三国志が好きなので、楽しかったですが、三国志を知らない人がビジネス書として求めても読みづらいように感じます。2019/01/27