内容説明
これこそ、現代にも通じる江戸時代のエロティシズム!人生のなかの性、四季のなかの性、斬新な切り口で春画をガイド。全123点掲載!
目次
第1章 人生のなかの性(川の字もやがてくづれる若夫婦;小僧起き亭主の息子も目を覚まし;間男と小僧の顔を見比べる;坊も笑む昨夜の一儀を見てゐたか;昼間から鬼がお母を喰つてゐる ほか)
第2章 四季十二ケ月のなかの性(年始廻り 春立つや裃の上と下;正月遊び この突きは羽子突きよりも気持ちいい;七草 七草をたたく擂粉木もう一本;二日灸 年増には秘蔵の灸をすゑてみる;初午 初午に店の居間にもあな稲荷 ほか)
著者等紹介
早川聞多[ハヤカワモンタ]
美術史家。国際日本文化研究センター教授。1949年京都府生まれ。大阪大学大学院文学研究科修士課程修了。専門は日本美術史、江戸文化史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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マカロニ マカロン
13
個人の感想です:B。『たゆたえども沈まず』(原田マハ)読書会関連本。パリで活躍した画商林忠正の取り扱った浮世絵には相当数春画が含まれていたはず。本書ではその春画を美術史研究家の著者が「江戸時代の春画は大人もおほらかにたのしめるものであつたいふこと」を裏付けるものとして、幼少期から老年期迄の「人生のなかの性」と「四季十二ヶ月のなかの性」に整理して見せている。春画には傍らに狂歌や川柳、男女の睦言が書き付けられていて、そこに老若男女の性愛、恋愛時には不倫事情がユーモラスに書かれている2022/05/21