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戦略のパラドックス

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  • サイズ A5判/ページ数 447p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784798115085
  • NDC分類 336.1
  • Cコード C0034

内容説明

説得力に富むビジョン、大胆なリーダーシップ、積極的な行動―成功するための企業行動として掲げられているこうした活動が、じつは成功する確率と失敗する確率を最大化してしまうという「戦略のパラドックス」がある。本書が提供するのは、企業が「戦略のパラドックス」に立ち向かうために、戦略における動く標的を“面”で捉える複数のシナリオを策定し、戦略的柔軟性を持った、「不確実性に対処するためのフレームワーク」である。予測が当たった企業を中心に調査し、予測を回避した企業と比較することでおおむね見過ごされてきたのは、不確実性のマネジメントが決定的に重要だということだ。勇ましい突撃と臆病な撤退だけが、壊滅的な敗北に代わる選択肢なのではない。果敢に進みながらも、業績を損なわずにリスクを軽減する方法は存在する。本書はこの解を説明しようと試みるものである。

目次

第1章 戦略のパラドックスとは何か?
第2章 完璧な計画
第3章 挑みし者だけが勝利する…または敗北する
第4章 適応の限界
第5章 予測の限界
第6章 そろそろ潮時だ
第7章 選択とオプションの創出
第8章 戦略的柔軟性
第9章 起こり得る事態
第10章 予測のつかないことに備える
第11章 戦略の再構築

著者等紹介

レイナー,マイケル・E.[レイナー,マイケルE.][Raynor,Michael E.]
デロイト・コンサルティングLLPのコンサルタント(デロイト最優秀リサーチ・フェロー)。通信、メディア、娯楽、製薬、医療機器、エネルギー、製造などの広範な産業分野で、世界の主要企業の経営幹部と連携してコンサルティングにあたる。企業戦略、競争戦略のテーマで、世界中をまわって講演を行なっている。コンサルティング業務や研究を通じて、企業戦略とイノベーションが呈する挑戦について造詣を深める。クレイトン・M・クリステンセンと共同執筆した最初の著書『イノベーションへの解』は、ウォール・ストリート・ジャーナルやニューヨーク・タイムズでベストセラーとなり、2003年には数々の年間最優秀図書賞を受賞した。経営学雑誌や学術誌に多数の研究を発表しており、カナダロンドン市の西オンタリオ大学リチャード・アイヴィー・ビジネススクールにて、MBAや幹部教育プログラムで教鞭を執るほか、スイスのローザンヌにある国際経営開発研究所(IMD)でも教えている。ハーバード大学から哲学士号(ジョン・ハーバード奨学生)、アイヴィー・ビジネススクールから経営学修士号(ネルソン・M・デイビス記念奨学生)、ハーバード・ビジネス・スクールから経営学博士号を取得している(傑出した論文に与えられるジョージ・S・ディブリー賞を受賞)。カナダのオンタリオ州ミシサガに家族と暮らす

櫻井祐子[サクライユウコ]
翻訳者。雙葉学園、京都大学経済学部卒業、オックスフォード大学大学院経営学研究科修了(MPhil)。東京三菱銀行(現三菱東京UFJ銀行)などを経て現職。東京都在住、一女一男の母

松下芳生[マツシタヨシオ]
トーマツコンサルティング常務取締役。DTTアジアパシフィックリーダー(コンシューマービジネス担当)日本メーカー及び米国系コンサルティング会社を経て現職に至る。経営戦略立案から業務・組織の設計に豊富な経験があり、新規事業の立ち上げ、新会社設立、グローバル化の推進に強みを持つ。経営学修士

高橋淳一[タカハシジュンイチ]
トーマツコンサルティングシニアマネジャー。大手通信事業者及び大手情報通信システム会社、IT系コンサルティンファームを経て現在に至る。技術革新動向とビジネス動向の関連性について豊富な知識を有し、情報通信業界を中心に戦略・BPRのコンサルティングを数多く手掛けている。工学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kiyoshi Utsugi

33
戦略にはコミットメントが必要だが、将来のことはほとんど分からなく予測出来ない(コミットメントと不確実性の不一致)というのを戦略のパラドックスと定義してます。 この戦略のパラドックスに陥った例としてソニーのベータマックスとミニディスクを挙げてます。日本人としては嬉しい限り。 本書ではそんな不確実性に対処するためのフレームワークを提唱してます。 文字が小さくて、1ページあたりの文字数が多くて、読むのは大変でしたが、なんとか読み終えることができました。😀2022/03/17

いかちょー

0
当たりの多く出る宝くじ売り場はハズレも多く出る、のような話で、成功する見込みが最も高い戦略は失敗する見込みも高い、というのが「戦略のパラドックス」。とても示唆に富んだ理論なのだが、本書の大半は理論の検証の解説である。最も具体的な助言は、トップマネジメントに近いほど戦略オプションを考慮せよ、というものだろう。戦略オプションの放棄として「売却」という言葉がよく出てくるのだが、日本文化に馴染むにはもう少し時間が必要かも知れない。2010/04/01

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