ダメなものは、タメになる―テレビやゲームは頭を良くしている

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  • サイズ B6判/ページ数 295p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784798111636
  • NDC分類 361.45
  • Cコード C0098

内容説明

ゲームやドラマは複数の人物の複数の視点やエピソードを追い、関係性を把握しておかないと理解やプレイができなくなってきている。著者はこうした複雑化の傾向をスリーパー曲線と呼び、IQスコアや認知力を上げるデータを根拠に、人々は「賢くなっている」ことを示す。昨今、テレビやゲームがさまざまな社会問題の元凶のように語られる風潮の中で、よりバランスのとれた健全な議論が行なわれるために、一石を投じる一冊。

目次

第1部(ゲーム;テレビ;インターネット;映画)
第2部

著者等紹介

ジョンソン,スティーブン[ジョンソン,スティーブン][Johnson,Steven]
ブラウン大学で記号学の学士号、コロンビア大学で英語学の修士号を取得。ディスカバー誌でEmerging Technologyのコラムを執筆、またニューヨーク・タイムズ誌など多数の雑誌に寄稿。世界中で講演に引っ張りだこの人気上昇中の著述家。ニューヨークで妻と二人の息子と暮らす

山形浩生[ヤマガタヒロオ]
1964年東京生まれ。東京大学都市工学科修士課程およびマサチューセッツ工科大学不動産センター修士課程修了。大手調査会社に勤務のかたわら、小説、経済、ネット文化、コンピュータなど無節操なほどに広範な分野での翻訳および各種の雑文書きに手を染める。フリーソフトの社会経済的な意義に関しても造詣が深い

守岡桜[モリオカサクラ]
大学卒業後、秘書を経て翻訳に従事

乙部一郎[オトベイチロウ]
1965年生まれ。東京大学電子工学科卒、同大学院修士課程修了、米国MITスローン経営大学院MBA。日本興業銀行、マッキンゼー・アンド・カンパニーを経て、2003年株式会社スクウェア・エニックス入社。米国法人社長などを経て現在はチーフストラテジストとして事業戦略全般に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kubottar

21
テレビゲームを戦略的にプレイしてる子供たちもたくさんいる。数百人のギルドをまとめる小学生とか確かにすごいとは思うけど、やはり極少数のレアケースを例にとっているだけにも聞こえる。スポーツのようにゲームも勝ち負けを意識してる子供にはタメになっていると思う。2016/12/29

H.A

1
テレビ、ゲーム、インターネットなど人間をダメにする一般では考えられているポピュラー文化は、頭を良くしている可能性があると主張する本。簡単に言えば、テレビにおけるドラマの内容やゲームシナリオなど、より複雑になるにつれ、その複雑性を理解するだけ頭がよくなるということらしい。言わんとしていることはわからんでもないが、実験データなど客観的にその可能性を示すものがもっと取り上げられて入れば説得力ある本になったと思う。2015/12/30

ネオおしりいぬ

1
チャーリー・カウフマンの記事があるので読んでみました。 ゲームやTV番組等のポップカルチャーは、抽象的な問題解決や社会的知能に対する報酬系により、複雑な方向にむかってフィードバップループを起こしているという話。 反ゲーム脳みたいな感じ。2013/05/11

yuka_tetsuya

1
人類のIQが全世界的に徐々に上昇しているフリン効果についてわりと詳しく紹介している。確かに昔の勧善懲悪一本のテレビよりLOSTのような複雑に入り組んだ番組の方が人気がある。ゲームは空間認知能力を高める点についてはその通りだと思う。しかし実物の人間とのコミュニケーション能力などは逆効果かもしれない。知能についてはやはり総合的に考えなくてはいけない。2011/03/14

イチロー

0
ゲームやドラマはどんどん複雑になり、その複雑化されたものを子供たちは日々見ている。現在の子供はスマホなど複雑なプラットフォームにもすぐに適応できる。これは、今の子供の特徴である。長所である。ローレンスレッシグが言っていた「技術がジェネレーションギャップを生む」という言葉を思い出した。2013/07/09

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