尾崎翠への旅―本と雑誌の迷路のなかで

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尾崎翠への旅―本と雑誌の迷路のなかで

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  • サイズ B6判/ページ数 139p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784797980868
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

目次

1 幻の尾崎翠作品―「短篇作家としてのアラン・ポオ」
2 林芙美子が描く尾崎翠―讃美と不可解
3 書くことへの思いと惑い―「大田洋子と私」
4 「映画漫想」執筆の頃の尾崎翠
5 尾崎翠のなげき
6 『第七官界彷徨』の出版広告
7 「春の短文集」―「三時十三分」とは?
8 「こほろぎ嬢」と蟋蟀をめぐって
9 「琉璃玉の耳輪」が書かれた時期

著者等紹介

日出山陽子[ヒデヤマヨウコ]
千葉県生まれ。学生時代に稲垣眞美氏の講義で尾崎翠を知る。神田の古本市で尾崎翠作品集『アップルパイの午後』(薔薇十字社)を見つけたことをきっかけに、翠の埋もれた作品を探しはじめ、稲垣眞美編『尾崎翠全集』(創樹社)の年譜作成にかかわる。平成17年7月、鳥取の「尾崎翠フォーラム」参加後、積年の疑問を解決するためにふたたび図書館通いをはじめる。広告プロダクション、出版社などを経て、現在フリーライター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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みどり

4
著者の綿密調査やそこから得られる推理がひしひしと伝わってくる本だった。尾崎翠の作風が表現派だとか、文壇での立ち位置だとかはあまりわたしの中では重要ではない。ただたまらなく好きな尾崎翠の作品たちがどのように作られたのか、尾崎翠自身がどんなひとだったのかが知りたい。竹を割ったような性格で繊細で聡明、しかし社交性なしだという彼女が松下文子と強い絆で結ばれていたこと。書きたいものを書こうとすればするほど苦しんでいったこと。ページをめくるたび頬が緩んだり胸が痛んだり。少し彼女のことがわかったかもしれない一冊。2017/01/15

soran

1
尾崎翠ファンにはぜったいお薦めです。2012/05/10

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