内容説明
ヨーロッパの川にかかる名高い橋から、約40を選んで収録。名橋に伝わる物語や由来・記録を紀行エッセイとして叙述。味わいぶかい文章が語る橋を通しての人間論、歴史、文明論。積年の取材で著者が絶好のアングルから捉えた美しい写真。
目次
古代―ローマ人の挑戦・大地を結ぶ人間の叡智(サンタンジェロ橋(イタリア・ローマ)
ポン・デュ・ガール(フランス・プロヴァンス地方) ほか)
中世―聖なる橋、家付き橋、武装橋の出現(「聖なる橋」、そして「家付き橋」;聖俗権力と市民を結ぶ橋 ほか)
近世・近代―多様化と実用化、そしてエネルギー革命への対応(セーヌの流れに沿って;城壁内の生活の橋 ほか)
現代―第二次大戦後の二つの橋(四月二十五日橋(ポルトガル・リスボン)
第一・第二ボスポラス橋とガラタ橋(トルコ・イスタンブール))
著者等紹介
平沢一郎[ヒラサワイチロウ]
1943年、群馬県前橋市に生まれる。早稲田大学政経学部、東京写真大学技術科を卒業後、毎日新聞社に入社。約十五年間、記者活動をしたあとフリーランスとなり、国内では江戸から明治の人物評伝などを、海外ではヨーロッパを中心に、主に水辺の環境・景観問題や福祉事情をテーマとして取材活動を行ってきた
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