ローマで語る

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  • サイズ B6判/ページ数 295p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784797671964
  • NDC分類 778.04
  • Cコード C0095

内容説明

作家の母と映画製作を志す息子が、男と女を、人生を語り尽くす。映画を通じて、日本、アメリカ、イタリアの文化の違いを浮き彫りにする対談集。

目次

これだけは観てほしいイタリア映画―『戦火のかなた』『自転車泥棒』『山猫』『フェリーニのローマ』
アメリカ映画の底力―『クラッシュ』『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』『カポーティ』
アシスタント残酷物語―『スパイダーマン2』『副王家の一族』
ヴィーヴァ・イタリア―サッカーW杯イタリア優勝
イタリアとアメリカで映画作りはこんなにちがう!―『ロード・オブ・ドッグタウン』
映画製作とマフィア―『副王家の一族』『太陽の下で』
女帝ミレーナ―『時計じかけのオレンジ』『ディック・トレイシー』
若者はヴィスコンティをどう観るか―『ルードヴィヒ』『若者のすべて』『地獄に堕ちた勇者ども』『夏の嵐』
マストロヤンニはなぜ女性にモテるのか?―『マルチェロ・マストロヤンニ甘い追憶』
モテる男には二つのタイプがある―ジョージ・クルーニー、ダニー・デ・ビート〔ほか〕

著者等紹介

塩野七生[シオノナナミ]
1937年7月7日、東京生まれ。1963年の秋に1年間のつもりでイタリアを訪れたのがそのまま居ついてしまった。ルネサンス・イタリアや古代のローマをあつかった40作近い歴史物語を執筆

シモーネ,アントニオ[シモーネ,アントニオ][Scimone,Antonio]
1974年3月30日、フィレンツェ生まれ。アメリカに渡り、ハリウッドで『スパイダーマン2』と『ロード・オブ・ドッグタウン』の2作の製作助手を務めた後、イタリアに戻り、『副王家の一族』の製作助手を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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miyu

33
塩野さんの息子アントニオ氏は映画関係の仕事に携わっているらしい。視点がクールで的確な上、時に熱っぽくて好感が持てた。彼が好む映画がほぼ私のドストライクなものが多かったせいもある。ハーフイタリアンだけにイタリアの昔の映画についての言及も多い。ロッセリーニ、デ・シーカ、コメンチーニ等、今ではDVDでさえ手に入れるのが困難そうな名作の数々や、制服姿でビクビクしながら名画座に通ってオールナイトで観たヴィスコンティ、フェリーニも思い出した。最近の映画にも勿論触れられているが、名画通の人が読んだ方がより楽しめるかも。2015/11/22

Book Lover Mr.Garakuta

14
図書館本:速読。イタリア気分満喫。2020/12/18

azukinako

8
面白かった!!アントニオ氏は監督を音楽にたとえて表現する。客観的かつ的確で、なるほどと思うところ多々。たとえば、アルトマン。彼の映画では一人一人の出演時間は短いのに、その間にものすごくたくさんのセリフをしゃべらされる。アルトマンのセリフは一つ一つはたいした意味がなく、コーラスににていて、何を言ったかよりもどういったかが重要。だから大勢の俳優が入れ代わり出てきて喋っても絶対に混乱しない。なぜなら、合唱だから。役者たちは自分に割り当てられた歌を歌い、それがあわされて、アルトマンにしか作れない混成合唱になると。2016/01/25

KAZOO

8
映画が好きなのと塩野さんが好きなので読みました。映画監督志望の息子さんとのコラボレーションが結構いいのですが、日本語だと若干固い感じがします。本当はイタリア語で対談をしたのでしょうが、そこの細かいニュアンスなどがうまく訳されているのかなあと感じました。2013/03/28

K.iz

6
映画好きは、映画の愛にあふれた文章を読むと幸せな気分になるし、逆に映画より自分を上に置いたり知識を披露するだけの文章を読むと心底ウンザリするのです。その為か作家の映画評で良いものにはどうも出会えない。この本は映画界で活動されているシモーネさん(塩野七生氏の御子息)と塩野さんとの対話形式で綴られますが、シモーネさんの映画に対するリスペクトと含蓄の深さが素晴らしい。読んで幸せな気分になると共にシモーネさんが同年代であることに嫉妬を覚えます。2009/12/29

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