出版社内容情報
沖縄の群雄たちから戦後日本を逆照射する、衝撃の大型ルポルタージュ。天皇、米軍、スパイ、密貿易──今、「美ら島」の封印を解き放つ。
私はこの取材で、これまでまったく耳にしなかった話をおびただしく聞いた。とても信じてもらえそうにない光景を各所で目撃した。本書ではそれをいわばゴーヤチャンプルー風のごった煮状態のまま報告していきたい。(本文より抜粋)
内容説明
月刊「PLAYBOY」誌上に長期連載。沖縄の戦後六十余年を作ってきた群雄たちを活写して、戦後日本を逆照射する衝撃の大型ルポルタージュ。沖縄列島を一個の肉体と見立て、その肉体が戦後に演じ、あるいは演じさせられた悲劇と喜劇、まばゆい光と濃厚な影があやなす南島奇譚ともいうべきドキュメントである。
目次
1 天皇・米軍・沖縄県警(「お約束」の島から「物語」の島へ;歴史に翻弄された沖縄県警 ほか)
2 沖縄アンダーグラウンド(花街・映画・沖縄空手;沖縄ヤクザのルーツ「戦果アギヤー」 ほか)
3 沖縄の怪人・猛女・パワーエリート(弾圧・拷問・右翼テロ;第三の新聞・沖縄時報顛末記 ほか)
4 踊る琉球、歌う沖縄(島唄復活と大阪ウチナンチュー;沖縄ミュージックは日本に届くか ほか)
5 今日の沖縄・明日の沖縄(少女暴行事件の傷跡;美ら島の陰に)
著者等紹介
佐野眞一[サノシンイチ]
1947(昭和22)年東京生まれ。早稲田大学文学部を卒業後、出版社勤務を経てノンフィクション作家に。97(平成9)年、『旅する巨人―宮本常一と渋沢敬三』で、第二十八回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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