出版社内容情報
これこそが、日本の政治的混迷から脱却できる「リアリズム経済学」である。
大臣就任後わずか1ヶ月で金融再生プログラムを公表。それまで日本経済を長年苦しめてきた不良債権問題を解決できた要因とは? 処理の過程で見えてきた、この国の公共政策のありようとは? さまざまな抵抗勢力との闘いを踏まえ、経済学をいかに現実政治に応用させるかという大問題に挑む!
目次
序章 経済学と現実政治との隙間で―経済学の力
第1章 ケインズ的常識と闘う―マクロ経済政策の基礎
第2章 「増税論」と闘う―財政政策
第3章 金融危機と闘う―不良債権と金融再生
第4章 失業と闘う―産業と政策
第5章 役人と闘う―地方財政改革
第6章 “既得権”と闘う―郵政民営化の経済学
第7章 抵抗勢力と闘う―経済財政諮問会議の役割
第8章 千変万化の政治と闘う―政策決定プロセス
終章 権力と闘う―改革の戦術とリーダーの条件
著者等紹介
竹中平蔵[タケナカヘイゾウ]
経済学博士、現在、慶應義塾大学教授(同グローバルセキュリティ研究所所長)。1951年和歌山県生まれ。一橋大学経済学部卒業後、日本開発銀行に入行。その後、大蔵省財政金融研究所、ハーバード大学(客員准教授)、大阪大学経済学部(助教授)などを経て、慶應義塾大学総合政策学部教授となる。2001年から2006年まで小泉純一郎内閣で経済財政政策の舵取り役を務める。経済財政政策・金融・郵政民営化各担当大臣を歴任。また2004年には参議院議員に初当選、2005年総務大臣に就くが、2006年小泉内閣の終わりとともに辞職した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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