哲学の冒険―「マトリックス」でデカルトが解る

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  • サイズ B6判/ページ数 356p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784797671032
  • NDC分類 104
  • Cコード C0010

内容説明

スター・ウォーズ、エイリアン、ブレードランナー…ハリウッド映画を素材に縦横無尽に哲学を語りつくす。

目次

第1章 「フランケンシュタイン」で実存主義が解る
第2章 「マトリックス」でデカルトが解る
第3章 「ターミネーター」で心身問題が解る
第4章 「トータル・リコール」&「シックス・デイ」でアイデンティティ論が解る
第5章 「マイノリティ・リポート」で自由意志が解る
第6章 「インビジブル」でカントが解る
第7章 「インデペンデンス・デイ」&「エイリアン」で黄金律が解る
第8章 「スター・ウォーズ」でニーチェが解る
第9章 「ブレードランナー」で死の意味が解る

著者等紹介

ローランズ,マーク[ローランズ,マーク][Rowlands,Mark]
1962年、ウェールズ生まれ。オックスフォード大学で博士号を取得。アメリカとアイルランドの大学で、それぞれ7年間哲学を教授する。イギリス・エクセター大学教授を経て、ロンドン郊外のハートフォードシャー大学教授

筒井康隆[ツツイヤスタカ]
1934年、大阪府生まれ。同志社大学文学部卒業。60年SF同人誌「NULL」を主宰、同誌に発表した「お助け」が江戸川乱歩に認められ、作家活動を始める。96年12月、出版社と「覚書」を取り交わし断筆を解除した。主な作品に『ベトナム観光会社』『アフリカの爆弾』『大いなる助走』『虚人たち』(泉鏡花文学賞受賞)『虚航船団』『夢の木坂分岐点』(谷崎潤一郎賞受賞)『文学部唯野教授』『パプリカ』『ヨッパ谷への降下』(川端康成文学賞受賞)『わたしのグランパ』(読売文学賞受賞)などがある。『筒井康隆全集』(第1期24巻)が刊行されている。2002年、紫綬褒章を受賞。映画、演劇、テレビドラマへの出演などでも活躍

石塚あおい[イシズカアオイ]
福岡県生まれ。西南学院大学(外国語学部フランス語専攻)卒業後、三井物産株式会社入社。同社退社後、英国エセックス大学文学部においてM.A.及びPh.D.取得。独協大学外国語学部英語学科で非常勤講師
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

魔魔男爵

4
SF映画をネタにし、西洋哲学を語るというギャグパロディ本かと思ったら、違いました。マジ凄い感動本。ジル・ドゥルーズよりも、高橋昌一郎よりも、判り易くて面白くて、毒舌ギャグもあって、哲学解説書オールタイムベスト1級の凄さ。カントは物理学的に間違ってる絶対空間絶対時間について思考したので、自然科学で明確を事を無駄に考えた阿呆だと思って、真剣にカントを知りたいとは思ってなかったが、この本を読んで、倫理学の道徳律を無矛盾性と公平性の論理学で、厳密に論理命題として正しい道徳命題を証明した天才だったとやっと理解出来た2017/02/14

tjZero

3
『マトリックス』でデカルトが、『スター・ウォーズ』でニーチェが、『ブレードランナー』で死の意味が解る…。数々のSF映画を通して、哲学的思考が身につくレッスンを施してくれる本。しかも、楽しく、面白く。スクリーンを”鏡”として、異性や、異国人や、異星人…といった己と異なる存在を見つめることによって、自分自身を深く掘り下げるきっかけをつかむことができるのだろう。2020/09/20

Uz あなぐま

2
長く積読になっていた。難しい話だけではなくユーモアが散りばめられていて楽しい読書だった。ディック作品に出てくる自我を巡る不確かさの感触に惹かれる。映画の場面を使っての例えはイメージしやすく、大事なところは繰り返し説明されていて入門レベルの自分には分かりやすかったと思う。自己の同一性の議論が最も気になるテーマだったが他にも「内と外の視点」「無矛盾性と公平性で論じる道徳問題」「境界線が枠組みをつくり意味を与える」などどれも興味深く面白い。気になったら読み返したい。2019/11/09

チネモリ

2
「マトリックス」が話題になったときに読んだ本。映画自体あまり見ないが「哲学者」と映画のテーマがうまく結びつけられていて最高だった。本書を横においてDVDを見ながらポップコーンなんていいかも。再読したい中の1冊。

こうやどうふ

2
誰でも見たことのある映画を題材とした、哲学の導入として素晴らしい作品。偉大な哲学者たちや映画監督やキャラクターや内容そのものをユーモアたっぷりにおちょくりまくってて哲学にしてはかなり読みやすいと思う。内容も多岐に渡っていて、各領域についてますます知りたいと思わせてくれる。特に印象的だったのはスターウォーズをテーマとしたニーチェの話。俺の価値観はキリスト教的価値体系に基づいていた、すなわち原始的な欲求を抑圧することにかなりのエネルギーを消費してしまっていたんだ、ということに気づかされた。それの善し悪しはさて2013/01/15

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