SB新書<br> 発達障害―生きづらさを抱える少数派の「種族」たち

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発達障害―生きづらさを抱える少数派の「種族」たち

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  • サイズ 新書判/ページ数 223p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784797398328
  • NDC分類 493.72
  • Cコード C0211

出版社内容情報

疾患モデルではなく、ただ少数派なだけ!

「無理に治さなくていいのか!」「目からウロコが落ちた!」と大反響

「こだわりが強い」「うっかり屋」「気が散りやすい」……
発達障害は、じつは疾患モデルではなく、
ただ少数派なだけ!
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●発達障害の人は、なぜ独特の行動をとるのか

私は、精神科医として30年あまり、臨床経験の大半を発達障害の診療に費やし、乳幼児から成人まで、さまざまなライフステージの方たちによりそってきました。それだけの期間にわたり、臨床医として活動している例は世界的にもまれです。そのような機会があったからこそ、発達障害のやや不可解な部分について、いろいろと知り、いろいろと考えることができました。その成果をこの本を通じてお伝えします。

発達障害の入門書や解説書はすでにたくさん出ていますが、この本では、私の長い臨床経験から、ほかの発達障害の本にはあまり書かれていないことをお話ししていきたいと思います。それは、発達障害のなかでも割合がかなり多いにもかかわらず、十分に理解されていない人たちの話です。

発達障害にはASD(自閉スペクトラム症)やADHD(注意欠如・多動症)などの種類がありますが、じつはそれらの種類のいくつかが重複している人が、かなり多くいらっしゃいます。そして、そうした重複例はかなり多いにもかかわらず、適切に理解され、対応されていないケースがよくみられるのです。
自閉スペクトラム症には「対人関係が苦手」で「こだわりが強い」という特徴があります。そしてADHDには「気が散りやすい」「じっとしていられない」という特徴がみられます。

「こだわりが強いこと」と「気が散りやすいこと」は、一見するとまじりあわない特徴のように思われます。しかし、それらが重複して現れるケースがよくあります。そして、一見正反対の特徴だからこそ、それらが重複すると、複雑な現れ方をして、十分に理解されなくなってしまうのです。
こういった発達障害の重複をくわしく知っておくと、発達障害の人の行動や心理がより正確に、よりくわしくみえてきます。
(「はじめに」より)


プロローグ 発達障害かもしれない人たち
第1章 ちょっと自閉スペクトラム症で、ちょっとADHDな人たち
第2章 発達障害と「ふつう」はどう違うのか
第3章 発達障害の人が「本当の自分」を知る方法
第4章 大切なのは「やりたいこと」を探すこと
第5章 自分が「発達障害かもしれない」と思ったら
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●プロローグ
・この人にどんな発達障害があるか、わかりますか?
・事例1 子ども(男の子):ADHD(注意欠陥・多動性障害)のように見えてASD(自閉症、アスペルガー症候群)もある
・事例2 子ども(女の子):定型発達のように見えてASD・ADHDがある
・事例3 大人(男性):定型発達のように見えてASD・ADHDがある

●第1章 「ちょっと自閉」で「ちょっとADHD」な人たち
・もっとも大変なのはASDとADHDがちょっとずつある人

●第2章 発達障害の診断は、合っていないことがある?
・ASD:「オタク」とはどう違うのか
・ADHD:「うっかりさん」とはどう違うのか
・なぜ重複が見逃されるのか

●第3章 発達障害の人が、自分の本当の姿を知る方法
・大事なのは診断をベースに特性をみていくこと

●第4章 障害の本当の姿がわかれば、生き方も見えてくる
・ダメな例:1位やるべきこと、2位身の回りのこと・睡眠、3位やりたいこと
・適切な例:1位やりたいこと、2位やるべきこと、3位身の回りのこと・睡眠

●第5章 「ちょっと自閉」で「ちょっとADHD」な人たちの幸せ

本田 秀夫[ホンダ ヒデオ]
著・文・その他

内容説明

発達障害とは、なんらかの機能や能力が劣っているのではありません。「病気」というよりも、「選好性の偏り」と考えるほうが、ずっと当事者の理解に役立ちます。「選好性」とは「~よりも~を優先する」という心の志向性です。たとえば「対人関係よりもこだわりを優先する」「じっとしていることは苦手だが、思い立ったらすぐに行動に移せる」…そんな視点から発達障害を理解し、無理に「ふつう」に合わせなければ、生活の支障は起こりにくくなります。発達障害の人の行動や心理、支援の方法までを解説。

目次

はじめに 発達障害の人の行動や心理によりくわしく
プロローグ 発達障害かもしれない人たち
第1章 「自閉スペクトラム+注意欠如・多動」な人たち
第2章 発達障害と「ふつう」はどう違うのか?
第3章 発達障害の人が「本当の自分」を知る方法
第4章 「やりたいこと」を優先する!
第5章 自分が「発達障害かもしれない」と思ったら
おわりに あらためて、発達障害とはなにか

著者等紹介

本田秀夫[ホンダヒデオ]
信州大学医学部子どものこころの発達医学教室教授・同附属病院子どものこころ診療部部長。特定非営利活動法人ネスト・ジャパン代表理事。精神科医。医学博士。1988年、東京大学医学部医学科を卒業。東京大学附属病院、国立精神・神経センター武蔵病院を経て、横浜市総合リハビリテーションセンターで20年にわたり発達障害の臨床と研究に従事。発達障害に関する学術論文多数。英国で発行されている自閉症の学術専門誌『Autism』の編集委員。2011年、山梨県立こころの発達総合支援センターの初代所長に就任。2014年、信州大学医学部附属病院子どものこころ診療部部長。2018年より現職。日本自閉症スペクトラム学会常任理事、日本児童青年精神医学会代議員、日本自閉症協会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のっち♬

138
発達障害や他の多数との違いについて境界型の事例に焦点を当てて解説。ASD、ADHDの特徴にはじまり、重複や強弱、環境調整の重要性などが図解と平易な言葉を用いて端的にまとめられている。「生きづらさ」の由来を適切に理解するためには「本当の自分」を知る必要があるし、「やりたいことをやる」ためにも早期発見と適切な対応が大切。特に発見に関しては就職前か後かで人生に大きな影響が出るだろう。「少数派には少数派の生き方があります」—発達障害は誰もが何らかの形で大なり小なり抱えている点でも、認識すべき隣人たちではないか。2021/03/21

コウメ

49
今回はちょとイマイチかな😅。比較する内容が広すぎて具体性があまりにないと感じた。ASDとADHDとの違いや発達障害の人と一般人の人との違いオタク、男女の違い、大人子供の違い、範囲が広すぎて話があっちに行ったりこっちに行ったりしてイメージがつかなかった。あと過去に読んだ発達障害の内容の本と内容が被ってるのも多かった特に新しい情報なし。アウト〜2020/10/09

marryparty1

32
4月2日は「世界自閉症啓発デー」です。知り合いにASDがいるので読んでみました。本書は自閉症スペクトラム(ASD)だけでなく注意欠陥・多動症(ADHD)などとの重複について詳しく述べられていて、これは当てはまるけどこれは違うという場合での参考になりそうです。発達障害があると生きづらさを感じると思いますが、著者さんが言うように、発達の特性がある人も、そのほかのさまざまな個性がある人も、それぞれが自分のことをよく理解し、それが自分の「ふつう」だと思って生きていけるような社会になればいいと思います。2021/04/05

niisun

26
子どもが療育に通っているので、“発達障害”に関係する本は色々読むものの、今一つピンと来ないものが多かったのですが、この本は非常に参考になりました。ASやADHなどの発達障害の特性の重複については、他の本でも指摘されていますが、この本では、“発達障害かもしれない人たち”、“ふつうとはどう違うのか”という、多くの人が持つであろう疑問に、具体例を挙げながら、平易な言葉で解説されているのが良かったです。また、本人や周囲の人がやるべき“環境調整”も、もう少し突っ込んで書いてほしい感じはあったものの参考になりました。2018/12/22

22
初めての発達障害。実は、精神疾患の治療に関する本に発達障害の記述があり、惹きつけられてこの本を購入した経緯があります。 私は統合失調症を長年患い、もしやASD,ADHDは無関係ではないかとも思っていましたが、結果は、この障害のリアリティを実感を伴って想像出来なかった。 ASD,ADHDは「強弱」の違いこそあれ多くの人に見られ、また「重複」して「異なるふつう」を生きている。 自分の属するマイノリティ以外への無理解を恥じ、権利を叫ぶ前に理解しよう、そう気が付きました。発達障害について今後も学びたい。2021/02/24

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