SB新書<br> 「会社の悪口」は8割正しい―コンサルタントが教えるダメな会社の困った病

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SB新書
「会社の悪口」は8割正しい―コンサルタントが教えるダメな会社の困った病

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  • サイズ 新書判/ページ数 175p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784797382884
  • NDC分類 336.3
  • Cコード C0234

出版社内容情報

ずらずら病、お客様上司…組織が人を蝕む

●なぜ、入ったときに優秀な人が、組織ではバカになるのか
簡単な打ち合わせに何人も人がついてくる「ずらずら病」、無意味なプレゼンが重んじられる「TED社員」と「お客様上司」。
こんな光景、見たことはないでしょうか?
本当は優秀で入ってきたはずなのに、なぜか、おかしなことになる。
その理由は組織のあり方にもあるのです。

●意外なところに、危険の徴候が!
しかし、この現象「あるある」と言って笑ってはいられません。著者は、コンサルタントとして、「企業が傾く微細な徴候」を見てきました。そのなかには、本書の例にあるような、よく見かける些細なことも、危険な兆候の1つになるのです。よくある現象の根本的な原因を探り、個人での対応法などをまとめました。
ダイヤモンドオンラインの人気記事を、大幅加筆して書籍化しています。

1章 「物語社員」と「データ社員」は、なぜ対立するのか
・物語で生きる文系A社とデータで決める理系B社がM&Aをしたら……
・データが脅かす"過去の神話"と"偉い人の立場"
・なぜリクルートでは文系と理系が融合できたか
・未来の成果に向けた「データ」を活用せよ

2章 「老害役員」=時間泥棒となるのか?
・老害役員の時間感覚は現役世代の6分の1
・「新しいコトを理解するのにエネルギー使いたくない」
・「そうせい候」になれず、老害の影響力は増大する
・40代から症状が現れる人、70歳になっても現れない人

3章 「真面目ないい人」が会社をつぶす
・超高学歴でいい人のトップの右腕。しかし、失敗ばかり。
・「真面目ないい人」に足りなかったこと
・経営者のサボり心と、「限界」を知らない右腕幹部
・自分の仕事と他人の仕事を線引きし、「限界」を伝える勇気が会社を救う
・ 自分も他人も過信してはいけない

4章 「まだいけるんじゃないか」社員が会社を袋小路に追い込む
・「ボーナス400万円」の元「企業戦士」たちはいま……。
・拝金主義企業は、じり貧になっても変われない
・「まだいけるんじゃないか」の淡い期待が破滅の道へいざなう
・拝金主義だけじゃない! 耐用年数が切れた業界の次の一手
・「市場」をどう見るか

5章 必要な投資ができない「お金を使えない病」
・お金を使ったことがない取締役が行なうM&Aは悲惨な結果に終わる
・本当の商売人は多重人格である
・面白い情報は面白い人にしか入ってこない
・「お金は使ったらなくなる」のか、「使わないと入ってこない」のか
・サラリーマンのままでは、お金の使い方は学べない

6章 大方期待はずれに終わる「エース社長」の真実
・"エース"はどう作られる?
・社内で広められる「偽りのサクセスストーリー」
・エース自体の「自己暗示」が大きな壁
・社内の評判より、「他社の評判」を信じよ

7章 大人数で客先に来る会社とは付き合うな 「ずらずら病」に用心すべき理由
・自分の担当範囲しかわからない人の集合体に、よい仕事ができるのか
・各部署の割り振りを、お客のほうが指示する矛盾
・分権組織が生み出す不思議な商品
・顧客第一か、組織的な都合優先か
・「統合する人材」をどうつくるか、どうなるか

8章 「TED病」と「お客様上司」にみる「考えない」組織
・内容よりイメージ勝負。日本のプレゼンは本当によくなったのか
・サンデル流聴衆を巻き込むプレゼンの役に立たなさ
・パワポ作りで忙しがっていないか
・報告書はA41枚で十分
・気づいた一流企業は「社内文書フォーマット」を復活させている

8章 寵愛レースを生き抜く人、脱落する人の分岐点
・会長の"寵愛レース"に走る3人の重臣
・「リーダーとしての自覚がある方のようで、人を引っ張っていく意識が高いようですよ」という進言のどこがネガティブか?
・事業の成長と、権力構造の維持と、どちらが大切なのか?

9章 自分時間と組織の時間を上手に使え

10章 「企画力」のいらない「企画部」とは何か
・企画部という名の「整理」「雑用」部
・本当の「企画」とは何か?

【著者紹介】
プリンシプル・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。リクルート入社後、事業企画に携わる。独立後、経営・組織コンサルタントとして、各種業界のトップ企業からベンチャー企業、外資、財団法人など様々な団体のCEO補佐、事業構造改革、経営理念の策定などの業務に従事。現在は、経営リスク診断をベースに、組織設計、事業継続計画、コンプライアンス、サーベイ開発、エグゼクティブコーチング、人材育成などを提供するプリンシプル・コンサルティング・グループの代表を務める。京都大学卒。国際大学GLOCOM客員研究員。麹町アカデミア学頭。

内容説明

「社員一人ひとりは精一杯努力しているのに、組織全体として成果が出ない」「思ったように業績向上が実現できない」。そんな状況の裏には、その組織としては当然のことになっているが、傍からみたらおかしい、組織の病が潜んでいる。コンサルタントだからわかる、会社の本当の見方を解説し、これからますます複雑になる組織で生きる知恵を紹介する。

目次

序章 コンサルタントは組織の何を見ているのか?
1 大人数で客先に来る会社とは付き合うな!―「ずらずら病」は日本組織の大問題だ
2 社内でスーパープレゼンテーションは必要か?―感化された“TEDかぶれ病”につける薬
3 時間泥棒、高い報酬だけが問題ではなかった!―「老害役員」が緩やかに導く“組織の死”
4 なぜ“文系”と“理系”は社内対立してしまうのか―「未開の人」と「野暮な人」の仁義なき闘い
5 「ご新規3名様!」と案内する店に明日はない―社内用語が危機の引き金!「カテゴライズ」と「ラベルづけ」の重要性
6 会社を傾かせた犯人は、真面目ないい人!?―超高学歴“社長の右腕”を迷参謀にした病の元凶
7 理研の「STAP細胞」問題は対岸の火事ではない―「肝入りプロジェクト」がうまくいかない真の理由
8 失われた20年で大企業から“本当の商売人”が消滅!?―日本企業を覆う「お金を使えない病」
9 組織をむしばむ“社内の嫉妬”はこうすれば消える―リクルート成長の原動力となった「褒める文化」のリアル
10 静かなオフィスの雑談は、単なるムダ時間?―職場の「ワイガヤ」は善か悪か

著者等紹介

秋山進[アキヤマススム]
プリンシプル・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。リクルート入社後、事業企画に携わる。独立後、経営・組織コンサルタントとして、各種業界のトップ企業からベンチャー企業、外資、財団法人など様々な団体のCEO補佐、事業構造改革、経営理念の策定などの業務に従事。現在は、経営リスク診断をベースに、組織設計、BCP策定、コンプライアンス、サーベイ開発、エグゼクティブコーチング、人材育成などを提供するプリンシプル・コンサルティング・グループの代表を務める。京都大学卒。国際大学GLOCOM客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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