内容説明
福島第一原発の放射能漏れ事故、中東情勢の緊迫による石油の高騰、電力各社の電気料金の値上げと、エネルギー問題は切実になっています。そこでがぜん注目を集めているのが、太陽光や風力、水力、地熱、バイオマスといった地球にやさしい自然エネルギーです。本書ではこれらの発電の仕組みとその可能性について、写真と図でわかりやすく解説します。
目次
第1章 自然エネルギーとは
第2章 太陽光発電
第3章 風力発電
第4章 バイオマス発電
第5章 地熱発電
第6章 小水力・マイクロ水力発電
第7章 自然エネルギーの未来
著者等紹介
細川博昭[ホソカワヒロアキ]
作家。サイエンス・ライター。鳥を中心に、歴史と科学の両面から人間と動物の関係をルポルタージュするほか、先端の科学・技術を紹介する記事も執筆。日本鳥学会、ヒトと動物の関係学会、生き物文化誌学会ほか所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ🍀
130
自然エネルギーの基礎知識が学べます。2012年の本。個人的には洋上風力発電に未来があると思います。欧州や中国ではかなり増えています。海に囲まれた日本には適しています。安定供給や修繕、鳥の事故などの問題はありますが、化石燃料はなくなっても風はなくなりません。地味な地熱発電もクリーンです。不安定な場合のみ化石発電に頼るという未来が一日でも早く来ることを願います。人は後戻りできず電力のない生活は考えられない。せめて地球にも人間にも優しい発電が増えてほしい。安定供給できるようになれば、みんな安全な方向に進みます。2021/03/14
あすなろ
70
【仕事関係】新エネルギーの基礎知識が欲しく、読友さんの感想見てタイムリーに入手。基礎知識が速やかに入手出来た。なかでも我が国の見えない損失と言える地熱発電に惜しさを感じる。それと共に、他の新エネルギーね比し、既得権益の障害多さも目に付く。国定公園等の障壁、中でも私権である温泉権絡み。実態も軽く知るが大きな阻害要因とのこと。どうこの世界が動くかも軽く俯瞰出来た。2015/12/08
みどるん
7
まさか太陽電池が熱に弱いとは…。発電に使われる風車、水車の工夫を凝らした形状には技術職の底力を感じた。バイオマスの利用効率の上昇とヒートポンプの普及を願いたい。また、これから生まれるであろう新たな発電法に期待。2014/07/10
風鈴
3
太陽光や、地熱、水力等自然エネルギーについて解説しています。写真も豊富ですし、工場等無機物に興味あるので楽しかったです。2019/01/14
zeroset
2
10年近く前の本。この10年で太陽光のコストはかなり下がったが、洋上風力やスマートグリッド、蓄電技術の進展はまだまだ、という感じか。2021/10/10