内容説明
アップルが満を持してスタートするiCloud。ソニーが総力を挙げて取り組むキュリオシティ。映像、音楽、電子書籍など、付加価値を持ったデジタル情報はDVDなどのパッケージを捨て、さらにパソコンを捨てた。常に最新のデータをあらゆるデバイスに開放する「母艦」なきクラウドメディアが変えるものとは何か。スマートフォン時代の新常識を読み解く。
目次
序章 クラウドメディアの時代へ
第1章 新たなる戦場
第2章 ソニー―栄光を取り戻すための挑戦
第3章 アップル―イノベーションのその先を目指して
第4章 ビジネスのルールが変わる
第5章 クラウドメディアのアキレス腱
終章 これから何が起きるのか
著者等紹介
本田雅一[ホンダマサカズ]
1967年三重県生まれ。フリーランスジャーナリスト。オーディオ&ビジュアル評論家。コラムニスト。テクノロジーを起点に、商品、サービスやビジネスのあり方まで鋭く切り込んだコラム、レポート記事などを多数執筆。東洋経済新報社、日本経済新聞、日経BP、インプレス、アイティメディア、アスキーメディアワークスなどの各種メディアで活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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harhy
5
メディアのクラウド化でデバイスの進化も変わって来そう。クラウド化。あらゆるところに影響を及ぼす、この流れからは目を離せないね。2013/03/24
kubottar
4
デジタルコピーが簡単にできる現在、クラウド化には大いに期待していると思う。しかし、テレビの電波とは違いちょっとテレビで紹介された料理屋のHPに一極集中すればすぐに落ちてしまうサーバーを考えるとまだまだ夜明けのレベルなんだろうなあ。2011/12/01
taknom
2
iCloud をタイトルに関しながら、事実に反してソニーをべた褒めするだけの提灯本というのが読後の最初の印象。こういう、ポジショントークに満ちた文を読んでもイライラするだけですね。ソニー製品に対する印象もますます落ちてしまいます。読んだ時間を無駄にした気分です。2012/05/22
たいそ
2
「ソニー」と「アップル」それぞれのクラウドへの取り組み方、「所有から使用へ」の価値観変化について書かれている。「キュリオシティ」、「ミュージックアンリミテッド」、「iCloud」とは何か、「デジタルロッカー」、「情報リポジトリ」、「サブスクリプション型サービス」、「レプリケーション」とは何か、といったことが理解できた。「ぼくらのソニー」がどのように「あちら側のソニー」と判断されるようになったのかは面白かった。2011/11/05
KzBourree
1
ソニーとアップルを対比しながら、本格的なクラウドビジネスを「クラウドメディア」という定義で考察をしたもの。IDとコンテンツが管理されると、いつでもどこでも、どのデバイスでも自分のコンテンツとして自由に再生可能となり利便性が上がる。そこにビジネス機会も増えるし、起業のチャンスも多くなるのだろう、と読み取れた。2011/10/21