サイエンス・アイ新書
科学でわかる男と女になるしくみ―ヒトの性は、性染色体だけでは決まらない

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  • サイズ 新書判/ページ数 213p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784797362107
  • NDC分類 491.35
  • Cコード C0245

内容説明

心と体の性はいつ、どのように決まるのか!?男と女はどれくらい違っていて、どれくらい似かよっているのか。男女の違いは、どのように生まれるのか。ヒトの性は、男と女の2つに分かれるものではなく、インターセクシュアルや性同一性障害の人など、現実の性の幅は広くて、そこに至る道筋、受精卵から私たち1人ひとりへの旅路、その複雑さを実感。

目次

第1章 心の性を決めるもの(心の性;心の性はいつ、どんな要因によって決まるのか? ほか)
第2章 心の性の発達のしくみ(ほ乳類の性分化のしくみ―どのようにオスやメスの体や脳ができるのか;性分化の臨界期 ほか)
第3章 男女差の発達:生まれと育ちと(男女の違いは、男女の平均の違い;男と女、どれだけ違って、どれだけ似てる? ほか)
第4章 さまざまな体の性(ヒトの体の性はさまざま;男女の体つきの違い ほか)
第5章 体の性の発達のしくみ(2段階で進むヒトの胎児の性分化;ヒトの胎児が男と女に分かれ始めるのは、いつ? ほか)

著者等紹介

麻生一枝[アソウカズエ]
横浜生まれ。お茶の水女子大学理学部数学科卒業、オレゴン州立大学動物学科卒業、プエルトリコ大学海洋生物学修士、ハワイ大学動物学博士。専門は動物生態学、動物行動生態学。守備範囲は広く、基礎生物学、生態学、動物行動学、生物統計学、科学英語をこなす。2011年10月より、長浜バイオ大学英語専任准教授マルマル(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

162
性別はどう決定していくかを根底に生物学、科学の分野から詳しく解説した本。後半はインターセクシャルについて触れ、いかに人の性別が性染色体だけでは決まらないかを図解つきで詳しく書かれている。性別が判別しにくい外性器を持って生まれた人ばかりではなく、二次性徴期に乳房が膨らみ始めた男子や、外見は男性でも精巣と卵巣を持っていたり、女性として育って結婚もし、不妊の検査で子宮と卵巣がなく、性染色体検査では男性と判明する場合もある。とにかくここに書ききれないくらいの多種多様のパターンがあり、(コメント欄に続く⇒2014/07/02

おりぜる@論文終わるまで読書可能時間激減

4
これは良い本だ。人間の心や体の性がどのようにして決定されるのか? 多数の科学的データを交えて、現在の知見をていねいに解説。 データや説の出典がきちんと載っていることに好感が持てる。 男女の中間に位置するインターセクシャルについて紹介しており、性別や性差とは何だろうと考えさせられた。2017/01/27

kikorinnoie☆

4
「性」について知りたい、正しい知識を得たいと思った。 体の性・心の性(性自認)・性指向について解説され、これらがどのように決まっていくのかを受精卵~出生、出生後の発達と段階を経て、多くのイラストと共に解りやすく書かれている。 人の性染色体はXY・XXの2種類だけではなく様々な組み合わせがあるし、性分化には複雑に性ホルモンが関与し、生まれ持つ生殖器官(内性器・外性器)も男型・女型の2種類ではない。 『人の性分化のしくみには、さまざまな性を生みだす機構が備わっている(著者)』 その言葉が納得できる一冊だった。2014/06/18

ソーシャ

2
男・女性の心理の決定要因や生殖器系の発生学をインターセクシャルなどの話を交えながら解説している本。挿し絵はかわいいけど、内容は結構重いです。大量の参考文献もきちんと書かれていて、さらに詳しく調べることもできます。2012/05/03

Shotaro Tsuji

2
図表が多くて分かりやすかった。人間の発生の仕組みから性の決定の仕組みを解説する。参考文献がちゃんと書いてある。2012/04/27

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