ソフトバンク新書<br> 本当は謎がない「古代史」

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ソフトバンク新書
本当は謎がない「古代史」

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  • サイズ 新書判/ページ数 287p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784797361247
  • NDC分類 210.3
  • Cコード C0221

内容説明

日本の古代史ほど奇説・珍説が大手を振ってのさばっている国もない。有史以降については、『日本書紀』『古事記』に書いてあることを普通に読んで、皇国史観的な見方を排除していけば、おかしなことは書かれていないのだ。世界各国の歴史を見るのと同じように、自然体で日本の歴史を考察してみると、「謎」といわれていることのほとんどは「謎」ではない。「古代史の謎」とされるものは本当に「謎」といえるほどのことなのか。いますべての真実が明らかになる。

目次

プロローグ どうして古代史は“謎だらけ”なのだろうか
第1章 「旧石器捏造事件」と「週替わり世紀の発見」の不思議
第2章 「神武東征」は記紀には書かれていなかった
第3章 畿内勢力が筑紫に初登場したのは邪馬台国が滅びてから
第4章 『魏志倭人伝』を外交文書として読めば真実は明白
第5章 継体天皇が新王朝を創った可能性はない
第6章 中国の混乱と大和朝廷必死の外交戦略
第7章 「聖徳太子架空説」と「天武朝の過大評価」を嗤う
第8章 「唐の落日」とともに「日本の古代」も終わった
エピローグ 古代の終焉から現代人が学ぶべきこと

著者等紹介

八幡和郎[ヤワタカズオ]
1951年滋賀県大津市生まれ。東京大学法学部を卒業後、通商産業省(現経済産業省)に入省。フランスの国立行政学院(ENA)留学。大臣官房情報管理課長、国土庁長官房参事官などを歴任後、現在、徳島文理大学大学院教授をつとめるほか、作家、評論家としてテレビなどでも活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鐵太郎

13
ふうむ、そんな考え方もあるか。韓国のふざけた歴史解釈への反論もあたりまえすぎるけど興味深い。古代の朝鮮に対する日本の歴史的な立場など、現代の韓国人や「良心的」日本人が見たら眼をむきそうな、嫌韓日本人が我が意を得たりと躍り上がりそうな説ですね。そういう解釈もありか。全部が全部正しい訳じゃない、むろん。しかし、読んでいて論が独断的すぎる、と思えます。歴史の本として、楽しめませんでした。これは単なる、あまり面白くない私論でしかない。2010/12/23

α0350α

8
そんな考え方もあるのかなという感じで読みました。やっぱりロマンを排除すると面白くないものになりますね。あと色々なことを根拠が無いとバッサリ斬ってますが、ブーメランが自分にも刺さってますよね。巻頭の古代天皇一覧が一番興味深かったです。2015/10/12

あんこ

4
元官僚の作者が解説する古代史は、政治力学や当時の外交安全保障が切り口になっていて新鮮で面白かった。こういう見方もありだと思うな。2015/12/16

脳疣沼

4
古代史というのは基本的に謎だらけだ。なので、できる限り合理的に無理がない筋書きを作ることで満足せねばならない。本当のところは、著者が切り捨てるような非合理な歴史が正解なのかもしれない。その可能性も十分ある。事実は小説より奇なり、とも言うからだ。しかし、分からないことは分からないのであって、しょうがないことだ。分からないことを認めた上で、とりあえずの無理のない歴史を描けばそれでよいのだ。2015/09/26

Hiroki Nishizumi

4
いろいろ断定しているが、なんとなくそうかなと思った。2015/04/11

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