内容説明
日本の古代史ほど奇説・珍説が大手を振ってのさばっている国もない。有史以降については、『日本書紀』『古事記』に書いてあることを普通に読んで、皇国史観的な見方を排除していけば、おかしなことは書かれていないのだ。世界各国の歴史を見るのと同じように、自然体で日本の歴史を考察してみると、「謎」といわれていることのほとんどは「謎」ではない。「古代史の謎」とされるものは本当に「謎」といえるほどのことなのか。いますべての真実が明らかになる。
目次
プロローグ どうして古代史は“謎だらけ”なのだろうか
第1章 「旧石器捏造事件」と「週替わり世紀の発見」の不思議
第2章 「神武東征」は記紀には書かれていなかった
第3章 畿内勢力が筑紫に初登場したのは邪馬台国が滅びてから
第4章 『魏志倭人伝』を外交文書として読めば真実は明白
第5章 継体天皇が新王朝を創った可能性はない
第6章 中国の混乱と大和朝廷必死の外交戦略
第7章 「聖徳太子架空説」と「天武朝の過大評価」を嗤う
第8章 「唐の落日」とともに「日本の古代」も終わった
エピローグ 古代の終焉から現代人が学ぶべきこと
著者等紹介
八幡和郎[ヤワタカズオ]
1951年滋賀県大津市生まれ。東京大学法学部を卒業後、通商産業省(現経済産業省)に入省。フランスの国立行政学院(ENA)留学。大臣官房情報管理課長、国土庁長官房参事官などを歴任後、現在、徳島文理大学大学院教授をつとめるほか、作家、評論家としてテレビなどでも活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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