内容説明
日露戦争はそれまで世界史が経験したことのない未曾有の大戦であり、日本という新興の小国が、老大国ロシアに挑んだ極めて無茶な戦いでもあった。にもかかわらず運命の日本海海戦で、ロシアが誇るバルチック艦隊を全滅させるという空前絶後の大勝利を収めた日本。その撃滅作戦を編み出した秋山真之を筆頭に、秋山好古、正岡子規、東郷平八郎、与謝野晶子、高橋是清など、日本の近代化に大きな貢献をした立役者たち13人の波乱万丈な物語を追う。
目次
秋山真之―優しすぎる天才兵術家は、軍人としては不適格だった
秋山好古―晩年を故郷の中学校長で終えた「最後の武士」
正岡子規―秋山真之、夏目漱石らを魅了した底抜けの明るさ
東郷平八郎―戦闘の長期化による敗北を防いだ“神”の賭け
明治天皇―開戦には反対だった名君が流した涙の真意
森鴎外―軍人と作家の二足の草鞋。脚気蔓延の責任論を検証する
高橋是清―奴隷から総理大臣へのジェットコースター人生
与謝野晶子―「反戦」の詩に込められた近代への熱いメッセージ
幸徳秋水―一貫して反戦をとなえた社会主義者の過激な生涯
乃木希典―旅順攻撃の失敗等々、彼は本当に愚将なのか〔ほか〕
著者等紹介
河合敦[カワイアツシ]
1965年、東京都に生まれる。早稲田大学大学院修士課程修了(日本史専攻)。第17回郷土史研究賞優秀賞(新人物往来社)、第6回NTTトーク大賞優秀賞を受賞。都立白鴎高等学校で主任教諭として日本史を教えるかたわら、多数の歴史書を執筆している。また『世界一受けたい授業』(日本テレビ系)の講師等、テレビ出演も多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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キミコ
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