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文才がなくても書ける小説講座

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  • サイズ 新書判/ページ数 231p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784797353884
  • NDC分類 901.3
  • Cコード C0295

内容説明

小説を書くことは才能あふれる特別な人だけに許された営みなのか。否。「書くこと」はいわば不足を埋める行為であり、そこに必要なのは情緒や感性よりも論理の働きである。文才とは、生まれつきのものではない。書き続ける中からいかに「自分の真実」を発見するか。現役の国語教師が「書くこと」の仕組みから説いた、まったく新しい小説作法。

目次

第1章 書くことのメカニズム(書くということの即物性;書くことで見えてくるもの)
第2章 小説とは何か(虚構がもたらす真実;文学としての小説)
第3章 小説を書く(小説ができあがる仕組み;小説の表現;小説の枝)
第4章 小説を書くための読み方(読めれば書ける;読解力とは?)
第5章 小説とのつき合い方(小説はいつ書くか;書いた小説はどうするか)

著者等紹介

鈴木信一[スズキシンイチ]
1962年、埼玉県生まれ。横浜国立大学教育学部国語科卒業。埼玉県の公立高等学校に勤務。2007年度早稲田大学文学研究科派遣研究員。「文芸創作は国語学習のゴールではなく、スタート」をモットーに、詩や小説の創作指導に力を注ぐ。毎夏、一般・社会人向けに“小説を書きたい人のための文章講座”を開催(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

miori

13
第一章 書くことのメカニズム/第二章 小説とは何か/第三章 小説を書く/第四章 小説を書くための読み方/第五章 小説とのつき合い方・・・難しいことは書いてありません。情報量は多くはないですが、そのために読後に著者の伝えたいことが記憶に残ります。巡り合えてよかったと素直に思える本でした。書きたいのに書いてない方にお勧めです。2022/09/18

TSUKASA

5
読んでから思わず、自分も小説を書こうと素直に思える素晴らしいHow to本。書き出した文章の不足を埋めることで、ストーリー展開を進める書き方は非常に分かりやすく、説得力がある。実際に無意識の間に、この手法を使っている作家さんも多いのではないだろうか。私の好きな小説家の一人である有川浩さんもキャラクターが自分の予想しない方向に自ら、動き始めると言った内容を文庫の図書館戦争のあとがきで書かれていた気がする。自分の頭の中にない新しい発想を生みだすキッカケを不足を埋める中で見付ける手法は小説以外でも役に立つのでは2012/02/19

KUAD

5
この手の本はほとんど読んでいて、この本も立ち読みはして知ってたけど、勘違いしてました。よくあるマニュアル本かもと思ってましたが、全然違う。なるほどなあ、その手があったかと感心しきり。研究者や実作者には気づかない盲点から責められた気分。情報の不足を補い、その補足がさらなる情報の不足を呼ぶこと。書かれた一行が次の一行の呼び水になるというのは卓見でした。2011/09/16

わがちゃん

4
 以前より、書きたかったという思いを促進させてくれました。前回読んだときには、実際には「50枚の小説」は書いていなかったので、再読して、先ずは『書くこととは、情報の不足を埋めること』を信じて、テーマ、人称、視点、プロット、ストーリーなど無視して、書いてみました。その後もちろん、推敲はしましたが・・・・・・。愚作ですが、先ずは<了>を書いたときには感動しました。次は作品は--2013/03/18

なゐそん

4
言葉というもの持つ自乗性や自己規律性に焦点を当てて、小説における文章について解説した著作。本来小説を「読む/書く」事において最も基本的な、しかし学校では決して教えてはくれない事柄がニ章までの間には書かれています。自分が知っている限りでは今までこういった本は存在しなかったと思うのですが、どうでしょうか。2010/05/15

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