内容説明
アメリカを抜いて、いまや世界一のインターネット人口を誇るまでになった中国。百度(Baidu)や優酷網(Youku)といった中国サイトの人気が日本でも急速に高まってきている。2008年にはチベット問題などを経て、ネットを介して中国人の若者たちが団結し、加熱した愛国主義が、五輪聖火リレーにも大きな影響を及ぼした。本書は、中国の若者と切っては切れないITの面から、若者を分析したものである。中国のネット事情、IT事情を庶民レベルで俯瞰し、この国のリアルな現在の姿と、秘められた将来の可能性を紐解いていく。
目次
第1章 インターネットと中国の若者たち(世界一のインターネット人口大国中国の利用実態 インターネットは都市部の若者にとっての娯楽だった;中国人がインターネットを始める目的とは 商売好きでギャンブル好きな中国人ならではの動機;太っ腹に見える中国人の価値観 給料数か月分のハイテク製品を躊躇せず購入 ほか)
第2章 日本を意識する中国の若者たち(恨めしい国、日本 日常的に日本の様々なニュースや情報を報道;親日派の集う人気サイト 掲示板では多数派の反日派が少数派の親日派をたたく;中国人の好きな日本の人気コンテンツ アダルトビデオが若い男性に大人気 ほか)
第3章 ネットで団結する中国の若者たち(中国人も認める海賊版問題 合理性を求めて恥と知ってもやめられず;インターネット上にも蔓延するコピーの習慣 智の共有「WEB2.0」の中国人的解釈;ネット発の個人の作品が密かに人気 Flashアニメや音楽や創作小説が流行 ほか)
著者等紹介
山谷剛史[ヤマヤタケシ]
1976年東京都生まれ。ITライター。「現地の情報を生々しく、日本人に読みやすくわかりやすく」をモットーとし、中国のIT事情をルポする。2002年より中国雲南省昆明市、上海市、北京市などを拠点とし、現地発の中国の一般市民の視点からのIT事情を専門に執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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