内容説明
ダイナマイトを発明したノーベルの遺言にもとづき、人類のために偉大なる貢献をした人々に贈られるようになったのが、「ノーベル賞」である。ノーベル物理学賞、化学賞、生理学医学賞の受賞者とその功績を追いかけると、現代科学の発展の推移を知ることができる。そして次に誰が受賞するのかも。日本人受賞者15名の功績と、候補者までバッチリ解説した本書で、現代科学を楽しんでほしい。
目次
第1章 現代物理学の大発見・大発明―ノーベル物理学賞(ダイオードの発明;集積回路(IC)の発明 ほか)
第2章 現代化学の大発見・大発明―ノーベル化学賞(フロンティア軌道理論;分子エレクトロニクスの開拓者 ほか)
第3章 現代生物学の大発見・大発明―ノーベル化学賞(ミクロの営みを“見える化”した;光合成の解明 ほか)
第4章 現代医学の大発見・大発明―ノーベル生理学医学賞(抗原抗体反応を遺伝子レベルで解明;アレルギーの基本メカニズムの解明 ほか)
著者等紹介
大宮信光[オオミヤノブミツ]
1938年東京生まれ。科学ジャーナリスト。東京教育大学在学中から家庭教師、塾経営を行い、1967年にSF同人誌『宇宙塵』に参加。1978年ごろからSF乱学者、科学評論家を名乗り、科学技術と文明の未来を中心に、森羅万象を狩猟・採取・料理する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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文章で飯を食う
8
読み応え充分。しかし、利根川進の免疫の多様性を4ページで説明するのは難しいだろう。とすると、他にもかなり端折ったところか有ると言うことか。入門編と言うことかな。そういう意味では興味をそそられる話が多数。2017/07/29
復活!! あくびちゃん!
3
面白い! ただ、内容が難しすぎて、さっぱり理解できない!! 理解できないのに面白いとは…(笑)。現代は過去に比べて分かっていることが多くなったという証しがたくさん書いてあるのだが、これを読んで、これから(未来)ももっとわかってくることが多くなるだろうことにワクワクすることができる、そういう本でした。2017/07/31
あすたりすく @本の虫
1
サイエンスアイ新書としては珍しく文章が多かった。これだけ多くの研究がノーベル賞を受けたのかと、今更ながら驚いた。様々な研究を紹介したい著者の気持ちはわかるが、少し読みにくい感じはする。それぞれの分野に興味を持つとっかかりと考えた方がいい本かもしれない。2014/06/18
すぐる
0
○2013/09/13
あきら
0
科学ジャーナリストの筆者が、ノーベル賞(候補)の研究をまとめたもの。物理・科学・化学・生物・医学に章が分かれている。これだけ多くの研究がまとめられているのはすごいが、本自体はなかなか読みづらい(①専門用語が多い②文構造に統一性がない③人物中心の構成になっているため、どのような発見でどのような意義を持つかが把握しずらい。)斜め読みする、または、近代科学者について知りたい人にはオススメ。2013/08/26