内容説明
格差社会、小泉政権の経済政策、エコノミストの役割、ナショナリズム…多くの諸問題を気鋭の経済学者が舌鋒鋭く論じる。笠信太郎、石橋湛山、西部邁、バーナンキなど多くの論客たちの言説を検討しながら、日本の今までとこれからを考えた一冊。経済政策を考えるための入門書としても最適の内容となっている。
目次
第1章 「格差社会」の真相―小泉政権の負の遺産
第2章 小泉政権の経済政策を振り返る
第3章 日本のエコノミストたちは何者か?
第4章 日本経済学の失敗
第5章 期待の経済学を求めて
第6章 レジーム転換の経済学の登場
著者等紹介
田中秀臣[タナカヒデトミ]
1961年生まれ。上武大学ビジネス情報学部助教授。早稲田大学大学院経済学研究科博士課程修了。専門は日本経済論、日本経済思想史。韓国ドラマなどのサブカルチャーにも造詣が深い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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いちかわ
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少々専門知識がいると感じた。現段階での自分の知識では、著者の述べていることをすべて理解することが難しい。もう少しマクロ経済学の知識をつけてから再読したい。2013/08/29
kyhitsuji
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構造改革、清算主義を経済学者の例をだして詳細に書いた本。最初は構造改革、清算主義ってこんなものだと判りやすく書かれており、真ん中あたりから経済学者の言葉がどんどん出てきてグッと難しくなる(汗)最後にあるブックリストがためになりそう。2012/12/31
とやまっこ
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結構高度な内容でしたね。2011/04/12
ftoku
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経済学的知見で昭和恐慌期を見つめ直すと面白い2011/01/29
RTこが
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日本のケインジアンの祖であり、ある意味ケインズよりも貨幣ケインズ主義的であった鬼頭仁三郎の紹介が刺激的。ゼロ金利・量的緩和解除前の小泉政権下である刊行時の時世ゆえか、構造改革思想周辺の整理に終始していたが、個人的にはこの人の下村治論が読みたい2010/05/13