内容説明
パキスタンの小村に住むムフタールは、一家を代表し、有力農民マストイ族の元に謝罪しに行く。だが、そこで待っていたのは、「名誉懲罰」という名の集団レイプだった―。暴力と性差別に挑む!パキスタン女性の手記。
目次
第1章 長い道
第2章 変わった判事
第3章 沈黙を破って
第4章 定め
第5章 女たちの苦しみ
第6章 不名誉
第7章 コーザルの涙
著者等紹介
マーイー,ムフタール[マーイー,ムフタール][Mai,Mukhtar]
1972年に、パキスタンのパンジャーブ州ミールワーラー村の農民の娘として生まれる。2002年に集団レイプの被害者となるが、女性への暴力が罰せられないパキスタンにおいて、裁判に訴え出て最高裁まで争う。事件に対する政府からの賠償金で村に小学校を作る一方、女性の地位向上やパキスタン大地震被災者のための支援活動も行い、現在は「パキスタンの顔」と称される。2005年に米誌「GLAMOUR」の「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」、2006年に同「TIME」の「世界の100人」に選ばれる
橘明美[タチバナアケミ]
お茶の水女子大学文教育学部卒業。仏文学・仏語学専攻。卒業後メーカーに勤務、フランス駐在員などを務める。現在、フランス語・英語翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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海
2
書いてあることはとんでもなくヘビーなことのはずなのに、書き方が全くドラマティックではないというか、あまりにはしょりすぎていてちっとも深刻な出来事に思えない不思議な本だった。私がパキスタンのこう言う事情について知らないせいもあるのかもしれないけど、日本語に訳したのであればもっと日本人にわかりやすいような書き方もあったのではないか。2013/11/05
Merlin
0
最後、裁判の結果に不満。2017/10/23
RF1
0
分離独立問題について授業でふれたので手にとる。パキスタンの社会や価値観について、自分の認識にズレがあったことがわかった。2012/06/22
†はるゆき†
0
世界には、こんなにも酷い場所があるのね(´・ω・`)
ニコ
0
★★★☆☆2009/10/14