内容説明
法律で決まっているわけではないが、いつのまにか生活に溶けこんでいる微妙な法則―そんな「お約束」の数々を、人気コラムニストが明快に解説。交通ルートの話題、人間ドックの流儀、ケータイまわりの掟、中年世代のクラス会流儀、お天気コトバの世界など、三十の法則パターンを収録。「お約束」を検証すれば、人間の不思議さ、面白さが見えてくる。
目次
“交通ルート”の話題
人間ドックの流儀
スポーツ中継の常套句
ケータイまわりの掟
いまどき言葉の考察
冷し中華、はじめました。
昭和三十年代話、のお約束
痴漢と痴女をめぐる話
旅慣れた人、への道(機内編)
旅慣れた人、への道(旅行地編)〔ほか〕
著者等紹介
泉麻人[イズミアサト]
1956年、東京生まれ。慶應義塾大学商学部卒。「週刊TVガイド」の編集者を経てフリーに。時事風俗やレトロカルチャーなどをテーマにしたエッセイやコラムで人気を呼んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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西澤 隆
3
場が持たないときのとりあえずの話題のこと、ちょっと昔を懐かしむ話のこと、タクシーの乗り方のこと、ケータイの違和感のこと。確かに10年前ならまだ昭和はほんのちょっと前。懐かしむにしてもこんな距離感だったなあ。まさに今は「昭和は遠くなりにけり」それをさらに10年後に読むことで、語っているのは当時の「ナウ」なのに(だからこそ、か)なんだかとても懐かしい読後感なのだ。10年前には飼料屋で「伝染病予防のため無断立入御遠慮ください」とあるのは不思議だったのか。鳥インフルエンザの爆発的大流行直前のエッセイ集でもあります2015/01/06
あーさー
1
泉麻人さんが、様々な場面での「お約束」について考察しております。文章はもちろんのこと、蛭子能収さんのイラストもイイ感じです。2023/04/16
ゆたか
0
日常には様々な不文律や、不思議な慣習がある。周りとはちょっと違う自分を演出したくて、これらの慣習に外れた行動をしたりすると無粋と思われがちである。かと言ってそれをなぞるだけなのも面白くない…。「お約束」に目を向けると、日常には不思議であふれかえっていることに気付く。2012/04/22