内容説明
本書は、弁護士や法律関係者のための法律書ではない。ここで問題にしているのは、現実社会における人間の良心や正義であって、法律の解釈や犯罪の解釈ではない。ここで取り上げているのは、事業にはまったく興味がなく、ベンチャー企業を利用して金儲けを企む輩の話である。設立したばかりのベンチャー企業を自ら潰し、人を騙して金儲けを企む者を「倒産長者」として紹介している。
目次
第1章 フィクション「倒産長者」(勧誘;始動;起業 ほか)
第2章 倒産長者の金儲けパターン(ベンチャー企業を舞台に展開される騙しの手口;ベンチャー投資ファンドを狙う騙しの手口)
第3章 倒産長者を助長する現状と未来(会社関連法にかかわる問題;会社関連犯罪にかかわる問題;「ベンチャー企業の時代」に向かって)
著者等紹介
中嶋隆[ナカジマタカシ]
中嶋経営科学研究所所長。1955年福岡県生まれ。中央大学卒。JALデータ通信(現JALインフォテック)、D&Bテクノロジー(現SSJ)、情報通信総合研究所(NTTシンクタンク)などを経て、2001年5月に中嶋経営科学研究所を設立。経営学、ソフトウェア工学、金融工学、統計解析などの理論を応用した経営とITコンサルティング活動に従事する
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