キャサリン・マッキノンと語る―ポルノグラフィと売買春

キャサリン・マッキノンと語る―ポルノグラフィと売買春

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 121p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784797290646
  • NDC分類 367.9
  • Cコード C3032

内容説明

男女共同参画社会基本法が、その前文で高らかにうたうように、男女が平等に生きる社会を作ることが、本当にこれからの日本社会の目指すことであるならば、ポルノグラフィと売買春こそ、その事業を根底から掘り崩すものとして扱われる必要がある。このことは、議論の余地がないはずだ。ところが、実際には、この二つの問題は、男女の平等な社会をつくるという観点からは、ほとんど取り上げられることはない。著者らは、このような状況を変えたいとの思いから、この本を作った。

目次

1 マッキノンさんとの対話、ポルノグラフィと売買春(個人的背景;誹謗と中傷のなかで;サバイバーとともに;ユーゴ、沖縄、アフガニスタン ほか)
2 日本における女性の人権とポルノ・売買春の被害(前進;逆流;日本におけるポルノグラフィの被害;日本における売買春の被害 ほか)

著者等紹介

マッキノン,キャサリン・A.[マッキノン,キャサリンA.]
アメリカの代表的なラディカル・フェミニスト、弁護士、法学者。1946年生まれ。イェール大学ロースクール卒業後、弁護士として活躍しながら、いくつかの大学のロースクールで教鞭をとり、1990年からはミシガン大学ロースクールの教授、2002年からコロンビア大学の客員教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

katoyann

17
性暴力研究の第一人者として高名なマッキノンが来日した時に催された対話集会の記録とポルノ被害の現状を指摘するレポートからなる。マッキノンは、商取引の自由を主張し、その枠組みの中で労働者の権利を保障しようという「セックスワーク論」に反対し、男女間の賃金格差が著しい社会にあって、「性的に差別された職業へのセグレゲーション(隔離)」が女性の売春であり、それを肯定することは性差別を肯定することと同じだとする。岡村隆史の問題発言を思い起こせば分かりやすい。売春を女性が余儀なくされる時点で性差別なのだ。2021/07/05

kenitirokikuti

3
2003年刊行。APP研がマッキノンを招いて行った対話集会の記録と解説▲ラディフェミの理念はさておき、「外国人不法行為法」が重要な様子。18世紀末に作られたアメリカの法律で、〈アメリカが批准している条約に違反して行われた不法行為に対して、外国人が提訴するあらゆる民事訴訟に関する裁判管轄権」をアメリカ連邦裁判所に付与した法律〉。アメリカはICC(国際刑事裁判所)協力禁止法に署名しており、米兵はICCで裁かれない。2017/07/01

新橋九段

1
内容はマッキノンの他の著作と似ているが、対談形式なのでこちらの方がわかりやすいかも。2022/11/28

はるさむ

0
ポルノと売買春が社会にどんな悪影響と被害を与えるかがわかりやすく説明されていた。2016/02/16

Muga

0
やはり相手の身体を傷つけ、侮辱し、トラウマを与えることを目的とするようなモノは非実在であれ禁止しろとまでは言わないが、取り扱いには注意すべきでは。 2022/08/14

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/1599041
  • ご注意事項